昨日はタネを1個無駄にしてしまった……。

くだらないことをしたもんだと反省しながら、今日は逆に現実的な？“お願い”をしてみようと思う。

『お金』――

なにか願いが叶うとしたら、この世のほとんどの人が欲しがるものじゃないかな。

もちろんボクもその1人だ。

だけど問題なのはどのくらいの金額までもらえるのか。

あと小学生のボクが大金をゲットしたら変な風に目立ちそうだということ。

場合によってはお父さんお母さんに怒られることになるんじゃないかとか、不安が尽きない。

なんせどういうカタチで願いが叶うかわからないからだ。

だからちょっと工夫して“お願い”をしてみようと思う。

いつも通りタネを鉢の土に植え、汗入りの水をかけながら今回の願いを口にした。

「お父さんにたくさんボーナスが入って、お父さんがボクにたくさんおこずかいくれますように」

金額はあえてぼかすことにした。

あまりに高額だと変な代償を払う羽目になるかもしれないからだ。

それにお父さんやお母さんにとってもいいことだし、僕だけお金を貰えるわけじゃないので周りから不自然に思われないだろう。

さてどうなるかなぁ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい