8/18【日】曇りのち晴れ―10日目―
カーテンの隙間から入り込んだ朝日が目にかかって、その眩しさで目を覚ます。
横にはすでに起きて身支度をしている優斗くんの姿があった。
「やあおはよう、今日も頑張ろうね」
ボクはカーペットに敷かれた布団から這い出て、小さく「おはよう」と返した。
――そう、ここはボクの部屋じゃない。
昨日は優斗くんの家で、勉強を教えてもらいながら宿題を夜遅くまでやってた。
それでもまだ大量に宿題が残ってたから、「なんだったら泊まりでやっていってもいいよ」と優斗くんに提案された。
「家族の人に悪いよ」とやんわり断ろうとしたけど、優斗くんのお父さんとお母さんが快く受け入れてくれた。
拒否できない雰囲気に飲まれボクは家に連絡して、こうやって泊りがけの宿題合宿2日目を迎えてしまった。
もっと楽に宿題が終わると思ってたのに、完全に想定外だ。
「朝ごはん食べたら早速始めよう!明日の午前中までなら大丈夫だからまかせてね」
優斗くんの頼もしさに若干引きながらボクは何も言わずコクンと頷いた。
今日も宿題……ガンバルゾ。
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