第4話
「おわ!?」
長い為か咄嗟に運良く避けたが頬が掠めていた様だ。たらりと血が垂れる。カッターとかで少しだけ軽くサクッと切っても割とトロトロと血が出るのに目の前のご立派な銃刀法違反な物は冗談では済まされない見事な一品物。
こんな物で刺されたら柔らかいこの身はさっくり貫通待ったなし、切り裂かれると簡単に出血多量で死亡も避けられない。
急ぎ電マを召喚して咄嗟に投げつける。急いで出したのでスイッチは入れてなく、ただの電マで気を逸らせれるかと思うが、脱兎の如くその場を反転ダッシュ。
突然得体の知れない物体の電マを受けてびっくりしたのか少しだけびっくりした表情をしていたが地面に転がった投げつけられた物を見た瞬間顔が物すんごい悔しいであろう表情に顔を歪ませる。まるでしょうもないない物でびっくりさせやがってと言わんばかり。止まったら絶対に頃されそう。
あちらは動く度にガチャガチャ鳴く重そうな金属製の西洋風な鎧ではあるが割と速い。身軽なこちらに割と着いてくる。だがこちらが幾分早いようでしばらく走って5分後またもやコレはまずいと気づく。こちとら伊達に20年はデスクワークしていない。二か月前からようやくジムに通ってばかりだ。しかもムチムチボインインストラクターを視姦する為だけなので立派にジムしていない。視姦ジム最高。コレからもご愛顧のほどよろしくお願いしますと思った良い所だったのに。今回の異世界訪問。
「ヒッィ、ッヒィ、プヒィ」
まずいまずいまずいまずいまずいぞ。相手は殺意を込めた眼差しだ。頃す気満々なのかぶつぶつと何か呟きつつのご進行だ。伊達に掠っていない。頬を掠って少し垂れた血がダンディー然をかもし出したい。だが体力は39才伊達にデスクワークしていない。体力の違いか次第に追いついてきているこのままだと討伐待ったなし。敵将討ち取った成。
こんなアホな事を考えつつ何かないかと視界をキョロキョロと忙しく動かすと
丁度のぼれそうでなおかつ高さもある立派な木が見えた。あれに登って時間稼ぎをしつつこの後を考える為に余裕のない頭で上り始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます