『ミステリ小説を執筆されている方に10の質問!』<小野ニシンの回答>

小野ニシン

小野ニシンの回答

 成阿悟様が立てられた企画に参加いたします。私、小野ニシンの自己紹介的なものです。

https://kakuyomu.jp/user_events/16818093081871596116


Q1 ペンネームとその由来を教えてください。

 名字は本名に由来したもの。ニシンは、ミステリ小説で使われるテクニックの一つである「レッド・ヘリング(燻製ニシン)」に引っ掛けたものです。また、小野ニシンをローマ字で書くと、ONO NISINになって、上下逆さまにしても同じ名前になります。


Q2 ミステリ小説を読み始めたきっかけは?

 小学校の図書館にあったものを読み始めたのが最初。最初の最初は「ミルキー杉山」シリーズだったと思います。それから「シャーロック・ホームズ」や「アルセーヌ・ルパン」シリーズに移っていきました。

 

Q3 一番好きな短編ミステリ小説のタイトルと作家名を教えてください。

 泡坂妻夫の「亜愛一郎」シリーズが好きです。どの作品もユーモアたっぷりで、トリックも独創的。抜群に面白い短編集です。

 あるいは短編一作だけということなら鮎川哲也の「赤い密室」を選びます。つい先日読んだばかりですが、密室ミステリの完成形を見つけた気がしました。

 

Q4 一番好きな長編ミステリ小説のタイトルと作家名を教えてください。

 ベタベタになってしまうけど、やっぱりアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』なんですね。何度も読んでいますが、何度でも面白い。とてもスリリングで、真相に至る伏線もしっかり張ってあります。


Q5 一番好きな海外ミステリ小説のタイトルと作家名を教えてください。

 つまり『そして誰もいなくなった』なのですが、他に挙げるならピエール・ルメートルの『その女アレックス』がとても面白かったですね。どんでん返しの連続が無性に面白い。この人の作品はどれも残酷ですが、ミステリーとしてもよくできています。


Q6 一番衝撃を受けたミステリ小説のタイトルと作家名を教えてください。

 それは『そして誰もいなくなった』なのですが、もう一つ挙げるなら島田荘司の『ネジ式ザゼツキー』。初めて読んだ島田作品だったのですが、こんなに奇妙奇天烈な謎が見事に解けてしまうことに衝撃を受けました。


Q7 無人島にミステリ小説を1冊だけ持っていくとしたら?

 それこそ『そして誰もいなくなった』なのですが、それ以外なら山口雅也の『生ける屍の死』を選びます。そこそこ長くて、めちゃくちゃ面白い。ブラックユーモアありの本格ミステリです。ラストシーンが良すぎて。


Q8ミステリ小説を描こうと思ったきっかけは? 

 最近、副業というものが流行っていますが、副業として作家をやれるなら面白い人生になりそうだなと思ったから。小説はミステリしか読んでこなかったので、書くジャンルはミステリに即決しました。公募新人賞もたくさんあるので、その分チャンスがたくさんありそうな気もしました。


Q9 自分が書いた中で、現時点で最高傑作と思う作品を教えてください。

 初めてカクヨムにアップした『百角館の殺人』です。突拍子もないタイトルですが、それに相応しく突拍子もない大トリックを思いついて、一応の形にできたので悪くないんじゃないのかなと思っています。

『百角館の殺人』

https://kakuyomu.jp/works/16818093076924274654

 

Q10 最後に、自分の作品のアピールをお願いします。

 基本的に本格ミステリしか書いていません。不可解な謎が出てきて、それを論理的に解き明かす王道のミステリーを読みたい人は、ぜひフォローをお願いします。


密室ならこれがおすすめ!

『ナイフの刺さった入院患者〜不可能犯罪捜査ファイル03〜』

https://kakuyomu.jp/works/16818093080989413846


本格ミステリ評論なんてものもあります。

『空飛ぶニシンは本格ミステリの夢を見るか?』

https://kakuyomu.jp/works/16818093079935087327


 また、今は公募新人賞用の長編本格ミステリ『物理学者の密室(仮)』を鋭意執筆中で、近いうちにアップしていきたいと考えています。

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『ミステリ小説を執筆されている方に10の質問!』<小野ニシンの回答> 小野ニシン @simon2000

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