第30話 みんなでカラオケ‼️2

「次は何を歌う?」

私が再び尋ねると、みんなはそれぞれ楽しそうに話し始めた。

どの曲にしようか、どんなジャンルを選ぼうかと活発に意見が交わされる。

「私、最近好きなアニメの主題歌があるんだけど!」

星子ちゃんが興奮気味に提案する。

「それ、いいね!みんなも知ってるかも!」

陽斗が賛成する。

「じゃあ、みんなで合唱しましょうか?」

夜野ちゃんが提案する。

「それなら、歌詞も覚えておかないとね!」

葵斗が楽しそうに言う。

こうして、みんなで歌う曲を決める過程が、どんどん盛り上がっていく。

カラオケの楽しさは、単に歌うことだけじゃなく、みんなで一緒に選ぶ楽しさや、期待感もあるんだなと感じた。

「じゃあ、星子ちゃん、それを選んで!」

私は星子ちゃんに言った。

「うん、すぐに曲を選ぶから待ってて!」

星子ちゃんがマイクを操作している間、私は他のメンバーたちとお菓子をつまみながら、次はどんな曲が来るのかワクワクしながら待っていた。

そして、場の雰囲気がますます楽しくなるのを感じ、心から笑顔が溢れてきた。

やがて、星子ちゃんが選んだ曲が流れ始め、私たち全員がその曲を知っていることに気付く。

「みんなで一緒に歌おう!」

その声に後押しされ、全員で歌い出した。

カラオケの3番の部屋は私たちの歌声でいっぱいになり、まるで小さなコンサート会場のよう。

「この瞬間がずっと続けばいいな」

心からそう思った。

それでも、時間はあっという間に過ぎ、どんどん曲を重ねるうちに、私たちの間にはさらに絆が生まれている気がした。

楽しさ、笑い声、そして友情、すべてが混ざり合って、私たちは最高の時間を共有しているのだ。

「これが青春ってやつだよね!」

私は思わずつぶやいて、周囲の皆も笑って同意した。

私たちは、この瞬間を大切にしよう、そんな気持ちで心が満たされていった。


カラオケの時間が終わる頃、みんなの顔は笑顔でいっぱいだった。

「またこういう集まりをしたいね」

皆が口々に言い、未来の約束を交わす。

私たちの友情は、これからもさらに深まっていくんだなと実感しながら、カラオケの部屋を後にした。

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