第10章 カラオケ

第29話 みんなでカラオケ‼️

放課後。

私、真知子、星子ちゃん、夜野ちゃん、陽斗、葵斗、鈴木の7人は、輝の部屋に集まった。

今日はみんなでカラオケに行こうって決めたんだ!

最近はブルーライトたちのことで忙しかったから、たまにはみんなで遊ぶことも必要かなって。

「流石に、7人も来られるとちょっと狭いかな・・・?」

輝が言った。

「よし、出発!」

葵斗が叫ぶと、私たちは「おー!」と答えた。


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私たちは歩道を歩いていた。

「大人数で遊ぶのってなんか久しぶりじゃない?」

私が言う。

「じゃあ、少人数に変える?」

鈴木が爆笑しながら言った。

あーもう、意味わかんない!コイツは誘わない方が良かったかな?

「でも、誘ってくれてありがとうな」

鈴木が、珍しくお礼を言って来た。

「珍しいじゃん、鈴木がお礼言ってくるの」

「いいだろ、別に!」

私たちはカラオケに向かって歩いた。


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「とうちゃーく!」

私たちがやって来たのは、街中にあるカラオケ。

 カラオケの扉を開けると、賑やかな音楽とお客さんの笑い声が飛び交っていた。みんなのテンションが一気に上がる。

「どの部屋にする?」

輝が尋ねる。

「大きめの部屋がいいよね!」

星子ちゃんが提案する。

「じゃあ、あの3番の部屋はどうでしょうか?」

夜野ちゃんが指を指した。

さっそく、3番の部屋に向かう。ドアを開けると、中は広くてソファもふかふか。マイクも2本用意されていて、私たちのために特別に用意されているかのようだ。

「さあ、誰が最初に歌う?」

葵斗がワクワクした表情で聞いてくる。

「約束だから、最初は輝が行くべきじゃない?」

私が提案すると、みんながニヤリと笑った。

「オレかよ!あの約束取り消せ〜!」

ちょっと照れくさそうな輝がマイクを手に取る。

「何を歌うの?」鈴木が挑戦的な目を向けてる。

「えーっと、最近流行ってる曲かな」

輝が言い、曲目を選び始める。

その間、私たちは缶ジュースを開けて乾杯!スタートを盛り上げる。

「輝が歌ってる間に、お菓子でも食べようよ!」

陽斗が提案して、持ってきたお菓子をみんなで取り分ける。

「やったー!」

葵斗が、「お菓子」という言葉に目を輝かせながら反応する。

カラオケの音に合わせて、輝がマイクを持って歌い始める。

その姿を見て、なんだか心が温かくなる。

「輝、頑張れ!」

みんなで声援を送ると、輝は一瞬照れたような顔をした後、しっかり歌い上げる。

続けて、星子ちゃん、夜野ちゃん、葵斗、陽斗、真知子と次々に曲を披露していく。私も歌いたくてうずうずしていたが、なんとなく気後れしてしまう。

「影もも早く歌えよ!」

鈴木が迫ってくる。

「うん、今行く!」

返事しつつ、緊張が高まっていく。

やっと自分の番が回ってきた。ちょっと不安だけど、みんなの応援があるから頑張る!

私は元気な曲を選び、マイクを取った。


「それじゃあ、行くよー!」


みんなが注目している中、私は思い切って歌い始める。

最初は震える声だったけれど、次第に気持ちが盛り上がり、楽しくなってきた。

「おおー、月野さん、いい感じですね!」

夜野ちゃんが叫ぶ。その言葉がさらに私を勇気づけた。

大人数で歌うって楽しいな、私たちの絆が今ここにあるんだなと、心から思った。カラオケの楽しさをしみじみ感じながら、最後まで歌い切ることができた。


「やったー!80点!」

私は、カラオケのモニターに映る点数を見て喜んだ。

歌い終わった私をみんなが拍手で迎えてくれた。心が弾んで、笑顔が止まらない。

「次はどの曲にする?」

私が言うと、皆の顔に嬉しそうな表情が広がった。

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