第26話 戦え、私たち!
数分後。辺りは暗くなって来た。
緊張感がただよう中、心臓がバクバクしている。ダークスターのメンバーが近くにいるなんて、まるで映画のワンシーンだ。周りを見渡すと、駒村刑事や朝日刑事、そして絵里子さんが、緊張した顔で私たちを見つめている。
「みんな、準備はいい?」
私は小声で言った。
「もちろん!」
葵斗は元気いっぱいに答えたが、その目には少し不安が見える。夜野ちゃんはうなずくが、彼女も少し緊張した様子だ。
「ダークスターのメンバーは数人いるはずだ。見つけたら、すぐに声を掛けて。できればおとりになって、そっちに注意を引くから」
駒村刑事が指示を出す。私たちも少しでも役に立ちたいと思った。
「わかった。ブルーライトがいないなら、私たちにチャンスがあるかもね!」
私は自信満々に言った。目の前のミッションが、まるで運命的な冒険の始まりのように感じる。
静まり返った空気の中で、耳をすます。どこからともなく、かすかな物音が聞こえてきた。あれは・・・ダークスターのメンバーだ!緊張感があふれる中、私はその音の方へ向かうことを決めた。
「みんな、準備!」
緊張感が徐々に高まったが、動き出す。私たちは、すばやく建物の影に身を潜めた。待機していると、何かが動くのが見えた。
「来た…!」
小さく呟くと、私たちはその瞬間を待った。ダークスターのメンバーが現れると、思わず息を飲む。
「いける!」
私は小さく叫び、駒村刑事に手を上げて合図をする。すると、駒村刑事たちが一斉に飛び出し、ダークスターのメンバーに向かって突進した。
「捕まえろ!」
駒村刑事の指示が飛ぶ。私たちも負けないと後を追った。葵斗も力を振り絞り、私の方を走り抜ける。
「オレもやる!」
「頑張れ、葵斗!」
励ますと、私も負けないとその後を追う。緊迫した雰囲気の中、私たちの目はダークスターのメンバーに集中する。
目の前で繰り広げられる攻防、まさに信じられない光景だ。それでも、私たちには目的がある。ダークスターを捕まえ、斎藤宝石店やサファイア「青のリズム」を守るんだ。
「制圧するぞ!」
駒村刑事の大声が響く。私は葵斗、夜野ちゃんと連携を取り、一人のメンバーに迫っていく。心の中の不安が高まるけれど、やるしかないんだ。輝たちも、頑張ってる。
一瞬の隙を突いて、私はそのメンバーの腕を掴んだ。「捕まえた!」と叫びながら、全力で引き寄せる。しかし、相手も必死に逃げようとする。
「夜野ちゃん、手助けを!」
私は叫びながら、力を込める。夜野ちゃんがすぐに私の手伝いをして、ダークスターのメンバーを囲い込む。
「行けるよ、私たち!」
共に声を合わせて、勇気を振り絞る。チームとして、また仲間として、彼らを捕まえるために全力を尽くす。
だが、メンバーの1人が店の中に入って行き、サファイアを盗もうとした。
でも大丈夫!あれはレジンのサファイア。本物のサファイアは、金庫の中!
「うおおおおおおお!」
輝が、店の中に居るダークスターのメンバーに向かって突進!
「よっしゃ、兄ちゃん!」
輝が、そいつを捕まえ、葵斗が嬉しそうに言った。
「よっ!」
星子ちゃんと陽斗がもう1人のメンバーを捕まえた!
これで、今ここにいるダークスターのメンバーが全員捕まった。
数分後、そいつらは警察署に連行された。
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「ありがとうございます、皆さん!」
絵里子さんがとびっきりの笑顔を見せた。
その後、私たちは絵里子さんの家で少し休憩していくことにした。
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