第23話 let's go、Saito Jewelry Store!(斎藤宝石店へ行こう!)

金曜日。学校の授業が終わり、放課後。午後5時。

私たちシャドウムーンは、輝の部屋に集まった。私は仲間たちと合流し、話し合ったり準備をしたりしたいんだ。

「明日のために、準備をしよう。ひとつ目は、斎藤宝石店にいって、レジンのサファイアを使ってもらうんだ」

輝が言った。

明日は、ブルーライトが宝石店に盗みに来る日。

「そういえば、駒村刑事も来るみたいだよ」

陽斗が言った。

「駒村刑事!久しぶりの登場!」

私が言う。

「刑事さんも来るんだね」

星子ちゃんが言った。

明日はどんな1日になるのかな?ワクワクするよ!

「みんな、準備はできてる?」私は興奮で少し声が高くなってしまった。

「もちろん!明日はダークスターを捕まえる絶好のチャンスだよ!」

葵斗が嬉しそうに話す。

「そうだ!ニセサファイアが目立つように、しっかり照明を用意しとくね」

陽斗がライトを両手に持ちながら案を出す。

「じゃあ、小型警報装置もチェックしないと!分かりやすくて、すぐに反応するようにするやつなんだよ!」

警報装置って言っても、センサーが反応したら、警報がなるっていう防犯対策のやつ。

「よし、斎藤宝石店に行くぞ!」

輝が言うと、全員が

「おー!」

と言った。


###


私たちは斎藤宝石店に着いた。

「あれ、影ちゃんじゃないか!」

「駒村刑事!朝日刑事!」

朝日刑事がピースをした。

「もう来てたんですね」

「もうっていうか、ちょっと様子を見に来ただけなんだよね」

「そうですか、じっくりと状況を見守っているんですね」と私が言った。

駒村刑事と朝日刑事が一緒にいるのは心強い。

「今日は何か手伝うことある?」

と駒村刑事が聞いてきた。ふと、私たちの計画を聞いてくれているかのように感じて、胸が高鳴った。

「はい、明日のために準備をしてるんです!警報装置や照明のセッティングを整えてから、なんとかダークスターを捕まえたいんです!」

私は盛り上がる気持ちを込めて答えた。

「なるほど、セキュリティの強化は重要だな。もし何かあったら、すぐに連絡してくれ。オレたちも影でサポートするから」

朝日刑事がにっこりと笑った。

「明日は絶対に成功させような!」

輝も言葉を重ねた。その言葉が、みんなの緊張を和らげるような、温かなものになった。

その後、私たちは宝石店の中に入り、照明や警報装置を設置し始めた。

私は絵里子さんにお願いし、レジンのサファイアをショーケースの中に入れてもらった。

陽斗が持っていたライトをスイッチオンにすると、部屋が一瞬で明るくなり、ダークな雰囲気が和らいだ。

「うん、これでニセサファイアも目立つだろう!」

陽斗が得意げに言った。

「でも、光で目立ちすぎると、逆に警戒されるかも。バランスが難しいね」

星子ちゃんが心配そうに言った。

「確かに」

葵斗が言う。

準備を進めながら、みんなで雑談をする。

緊張感の中にも、仲間たちとの絆を感じられる時間が流れていた。

そんな中、外から少し音が聞こえた!私たちの注意がそちらに向いた瞬間、駒村刑事が足音を立てて外に出て行った。

「ちょっと様子を見てくる」

大丈夫かな?

「何かあるのかな?」

葵斗が心配そうに顔を見合わせる。

「大丈夫だよ、きっと何でもないよ。駒村刑事たちがいるから、安心しよう!」

私は皆を勇気づけた。

ほんの少しの静かな時間のあと、駒村刑事が戻ってきた。

「特に怪しい動きはないけど、何かがあったときに備えて、みんなも気を引き締めておいてくれたまえ」

「了解です!」

みんな一斉に頷いた。

夕暮れが迫り、もうすぐ深夜が訪れる。ドキドキが高まりながら、私は仲間たちに思った。

「明日はきっと、ダークスターの計画を阻止することができる」

私は、みんなで雑談をしながら帰った。

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