第22話 レジン完成!
レジンを作り始めてから数分が経った。
「できたー!」
佐藤家のリビングの机の上には、綺麗なサファイアのレジンが置かれていた。
「結構うまくできたんじゃないか?」
輝が言う。
「影に見せてみようよ、どんな反応するかな?」
葵斗が提案した。
「いいんじゃない?影呼んでくるか」
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私、急に輝に呼ばれて佐藤家に来たんだけど、一体なんのようだろう?
私は、ふとした瞬間に佐藤家に呼ばれたことが気になり、不安な気持ちが胸の中にあった。リビングに明るい光が差し込む中、ソファに座りながら、輝と葵斗の顔を思い浮かべる。二人はいつも楽しいことを計画するから、今日もきっと何か面白いことがあるはず!
だけど、何が待っているのか全く分からない。うーん、何かな?
私がそう考えていた時、葵斗がリビングに戻ってきた。手には、青く輝く何かを持っているようだった。
「じゃじゃーんっ!」
葵斗が、手のひらにあるその「青く輝く何か」を見せてくれた。
「なにこれ⁉︎サファイア⁉︎」
私は驚いた。
「すっごい綺麗!しかも、『青のリズム』に似てる!」
葵斗は、輝が影を呼びにいっている間に、葵斗がレジンを2階に持って行き、影が来たら2階から降りてこようという計画を立てたのである。
「これ、ダミーのサファイアとして使う予定なんだ」
輝が言った。
「へえ、これならブルーライトたちもニセモノだとは気づかないよね!」
にしても、すごいクオリティだなあ・・・。レジン作り、今度私もやってみよー!
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水曜日の朝。空は青くすみ、晴々とした日々が続いていた。
私は教室で、真知子と話していた。
「影ちゃん、いつか絶対にブルーライトを捕まえてね!!!!」
「うん!絶対捕まえる!」
すると、どこからか、いつも私をからかってくるクラスメイトの男子・鈴木の声がした。鈴木はここ数週間、カゼで休んでたんだよね。
「ふん、最近影のやつ、調子よさそうだな」
「あれあれー?鈴木じゃーん!」
私は、入り口から入って来た鈴木を見ていった。
鈴木は、マスクをしていた。
「ゲッ、影!」
鈴木はそのあと、ゲホゲホと咳をした。
そのうち、こらしめてやるんだから!
「覚悟しなさいよ、鈴木ぃ〜!」
私は自分の席から立ち上がると、鈴木に向かって叫んだ。
「えええええええー!?なんでだよ〜!
校内に、鈴木の叫び声が響いた。
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