第10話 真実の発覚、絵里子さんが狙われた理由!
「すごかったです!刑事さん」
後ろから声が聞こえた。女性だ。
この人どっかで見たことあるような?
「もしかしてあなた、斎藤宝石店の絵里子(えりこ)さんですか?」
「ええ、そうよ。最近はブルーライトに宝石を盗まれて大変でした」
「ちょっとお話をお伺いしても・・・?」
駒村刑事が絵里子さんに話しかけた。
「良いわよ」
「では、絵里子さん。おとといの夜、ブルーライトに別のサファイアを盗まれてしまいましたね?その時、どこで何をしていましたか?」
「私、ですか? 私なら、宝石店の掃除をしてました。」
私はそれを見て気になった。
「ねえ輝。おとといなんかにブルーライトがサファイア盗んだっけ?」
「盗んだよ、おとといにね。それで、何かをきっかけにブルーライトが絵里子さんを殺害しようと企み始めたんだ」
「そうなんだ、よく知ってるね」
絵里子さん、ブルーライトに狙われてたんだ・・・。初めて知った。
そして私はまた、駒村刑事の方を見た。
絵里子さんが、ちょっと震えた感じで言った。
「あの、刑事さん。ブルーライトが私の店に盗みに入った時、私、見ちゃったんです!ブルーライトの顔を!」
「「「「えええええええ⁉︎」」」」
私と輝と駒村刑事と朝日刑事はそれを聞いた瞬間、声を上げた。
「ほ、ホントですか⁉︎」
朝日刑事が聞いた。
「ええ。顔からすると、40代くらいの人でした」
「そうですか・・・」
駒村刑事がつぶやく。
「ブルーライトが絵里子さんを狙った理由は、サファイアを盗んだ時自分の顔を見られ、絵里子さんが証人になることを恐れて口封じのために殺害しようとした。こういうことでしょうか?」
輝が言った。
「そういうことかも知れません・・・。」
こうして、事件はひと段落した。
だけど、私にはまだ、気になることがある!
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