第9話 駒村刑事登場!

月曜日。朝枝中学校の廊下にて。

「昨日はサポート忘れてごめん」

「いいよ」

「でもお前、1人でよくあそこまで行けたな」

「そうでしょ〜?私が1人で行けないとでも思った?」

「お、思ってなんかないぞ・・」


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴った。

「あっ!そろそろ2時間目始まるからバイバイ!」

「またな」

私は走って自分の教室へ向かった。


###


午後1時。

朝枝県警にある、捜査3課(とくに窃盗事件に関することを担当する刑事課のことを捜査3課という)にて。

「はぁ・・・」

捜査3課の若手刑事・駒村有希(こまむら ゆうき)、29歳は自分の席でため息をついた。

「最近多いなあ、窃盗事件・・・。おかけでよく寝れてないんだよ、ふあぁ・・・」

有希はあくびをした。

「まあまあ、そう言わずに!頑張りましょうよ!」

隣の席に座っている27歳の後輩刑事・朝日智也(あさひ ともや)が話しかけてきた。

「うーん・・・」

「そうだ、先輩!怪盗シャドウの追跡をするのはどうでしょう?」

「怪盗シャドウ? そういえば、そんな怪盗がいたような・・・?」

「あとは、怪盗ムーンとか!」

「シャドウとムーンねえ・・・。よぉし!絶対に捕まえて見せる!」

有希は自分の席から立ち上がり、ガッツポーズをした。

「先輩って意外とこういうキャラ・・・」

智也は呟いた。


###


午後5時。有希は智也と一緒に街中を歩いていた。

「駒村先輩、なんか情報集まりましたか?」

「ああ、今調べてるところなんだよね」

有希は自分の席でパソコンをいじっていた。

「いやー、なかなか見つからないもんですね〜」

智也がいう。

「ひとつ、思ったことがあるんだ」

「え?」

「ブルーライトが斎藤宝石店や夜野家からサファイアを盗んだりするのには、何かわけがあると思うんだ。なぜサファイアを集めているかも気になる」

「ん?」

近くのコンビニから女性の叫び声がしたのだ!

「先輩、行きますよ!」

有希たちはコンビニに向かって走り出した。


###


私は、放課後だったから輝と一緒にコンビニに行ったんだけど、なんと強盗事件が発生!誰か助けて!

そのとき!

「おい、そこの強盗犯‼︎」

コンビニの入り口の方から声がしたと思ったら・・・。

「「駒村刑事!それと朝日刑事!」」

私と輝は思わず叫んでしまった。

なぜなら、知り合いの刑事さんたちが来てくれたんだから!

駒村刑事はよく、私のことを気にかけてくれるんだ。

「よっ!」

駒村刑事が強盗犯に勢いよく飛びかかり、朝日刑事が強盗犯のスキを見て、手錠をつけた!

「午後5時5分、現行犯逮捕完了!」

パチパチパチ、と後ろから拍手の音がした。

次第に、他の客たちも拍手をし始めた。数分後拍手はなりやんだ。

「あれっ?影ちゃんに輝くんじゃないか」

駒村刑事が話しかけてきた。

「駒村刑事、朝日刑事!とってもカッコよかったです!」

「いやぁ、そんなことないよ」

駒村刑事はちょっと照れた。

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