第4話 ダーク・スター

「ブルーライト・・・。あんたは、絶対許さない!」

廃図書館で、私たちの戦いは始まってから1時間。

「よっ!」

私は、ブルーライトに攻撃する。

ブルーライトたちは、もうヘトヘトだ。

「あっ、最初からこうすればよかった」

私はポケットから小型催眠スプレーを取り出し、ブルーライトたちの顔面に向かって噴射した。

「なかなかやる・・・な、シャドウ・・・」

ブルーライトたちは眠ってしまった。

ふう、疲れた。

こんなこともあろうかと、用意しておいたんだ。

『よく頑張ったな、影。サファイアはもうすぐそこだ。』

「うん」

私は、輝の操作するドローンを追いかけて、廊下を走った。

『よし、影。そこのドアを開けろ』

しばらく走っていると、目の前にドアがある場所へとたどり着いた。

「この部屋の中に、あるんだよね。サファイアが」

そう思ってドアを開け、部屋の電気をつけた。

そこには、1つのサファイアが入ったショーケースがあった。

「『流星の夜』だ・・・!よかった・・・」

『良かったな、影』

「うん。ショーケース、開けるね」

私はあらかじめ盗んでおいたカギをポケットから出すと、ショーケースを開けた。

「斎藤宝石店に、返さないと」

『そうだな。』


###


『にしても影、ほんとによく頑張ったな!』

私は廃図書館内を歩きながら、インカムで輝と会話をしていた。もちろん、ちゃんとサファイアも持ってるよ!

「ほんとに疲れた。けど、取り返せて良かった!」

『帰ったらよく寝ろよ!』

「ありがとう。」

私はその後、斎藤宝石店に宝石をこっそり返しに行き、輝の家へと走って帰ろうとした。


###


私は、真夜中の歩道を走っていた。

『おい、影!後ろを見ろ!』

「え?後ろ?」

私は後ろを振り向いた。

そこには・・・。

「パ、パトカー⁉︎」

やばい、警察に見つかった!

『気をつけろ、影!』

私は輝の家に向かって猛ダッシュした!

ハア、ハア。

息が切れそう・・・!

「そこの怪盗、待ちなさい!」

パトカーに乗っている人にそう言われたけど、私は止まらないよ!

パトカーのサイレンが鳴り響く。

私は慌てて、見つけた細い道に入った。

パトカーはそれに気づかず、そのまま走っていった。

「ふう・・・」

私は座り込んだ。

『危なかったな』

「うん」

私はしばらく、そこで休憩した。

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