#04 ガストン・ルルー『黄色い部屋の秘密』
密室ミステリの古典的名作として知られる『黄色い部屋の秘密』。作者は『オペラ座の怪人』の作者としても有名なガストン・ルルーです。すなわち、フランス産ミステリーなのです。
謎としては、黄色い部屋で令嬢が銃殺されたが、部屋は完全な密室状況だったというもの。もう一つ、廊下から犯人らしき人物が消失してしまう謎もあります。
私は確かに『黄色い部屋の秘密』を読んだことがあるのですが、10年ほど前のことなので、トリックはすっかり忘れてしまいました。粗筋と密室ミステリの古典的作品であることを踏まえるとトリックの想像はある程度付くのですが、果たして正しいのでしょうか。
内容の割に妙に長かったなぁということだけは妙に覚えています。ハヤカワ・ミステリ文庫版で500ページ超えです。事件とは関係のないロマンスの話も多くて、フランスのミステリーとはこんなものなのかと思った覚えがあります。モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズも似たような雰囲気はありましたから。
この印象は、数年前に読んだピエール・ルメートルの『その女アレックス』三部作で一転することになるのですが、それはまた別の話。
次回は、アガサ・クリティーの『ポアロのクリスマス』を扱います。
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