【FC】ドラゴンクエスト3 闇ゾーマお手軽必勝法

【概要】


 本作のラスボスであるゾーマは、本来はアイテムの「光の玉」を使用して、「闇の衣」という強力なバリアを剥がして倒すことになっている。しかし、バリアをまとった状態でも倒すこと自体は可能。難易度は跳ね上がるのだが、事実上の裏ボスとして通称「闇ゾーマ」を倒すことは、多くのプレイヤーにとって大きな目標の一つだったはずである。


 しかし、当然ながら非常に強い。本来のシナリオならば光の玉を使うことは必須(なにせ後のDQ1のストーリーに繋がる)である。闇ゾーマというのは、シナリオ的に言えば「負けバトル」のようなもので、普通にやっても倒せないように作られているのだ(にも関わらずシステム的にはちゃんと「倒せる」ようにした堀井雄二氏のセンスには脱帽である)。


 ここでは、一切の裏技(バグ技)を使用せず、真っ向勝負で倒すことにする。アイテム増殖や強制装備はおろか、防御キャンセル行動(防御攻撃)すら禁じ手とする。


 闇ゾーマの強さを知っているプレイヤーからすると大変な難易度に見えるかも知れないが、実際は通常のクリアレベル程度でも十分可能なのである。むしろレベルが上がりすぎると素早さが無駄に上がり、後攻が安定しなくなるので難易度が上がる可能性がある。


 *


【作戦】


 闇ゾーマは圧倒的な攻撃能力と耐久力を誇るのだが、付け入る隙はある。まず行動が完全にローテーション制であるという点。


 1ターン目:吹雪・マヒャド

 2ターン目:吹雪・打撃

 3ターン目:凍てつく波動・吹雪

 4ターン目:マヒャド・吹雪

 5ターン目:打撃・凍てつく波動


 1ターン2回行動固定で、以上のローテーションをひたすら繰り返す。注目すべきは5ターン目で、ここで凍てつく波動の後に行動できれば、少なくとも次の2ターンは補助効果を剥がされずに攻撃できる。この隙に一気に叩き潰したい。


 闇ゾーマはルカニとマヌーサに耐性を持たず、かければ100%成功する。凍てつく波動で解除されてしまうのだが、300ポイントもある守備力を0にでき(ダメージ+75換算)、1発限りとはいえ次の打撃を高確率で空振りさせることができる。


 具体的な戦術としては、まず開幕で勇者がアストロンを使う。これで2ターン目までは完全に無敵である。3ターン目の凍てつく波動で解除され、同ターンの吹雪が直撃してしまう。それを4ターン目のベホマズンで一気に立て直す。この間に打撃は飛んでこないので、不慮の事故が起こらないのが救いである。


 そして5ターン目の波動の後に強化・弱化を行い、6ターン目と7ターン目に総攻撃を仕掛けて一気にとどめを刺す、という作戦だ。


 *


 想定パーティは以下の4名。隊列は「戦士1・戦士2・勇者・賢者」とする。


《勇者》

 できればHP400以上、MP120以上


 耐久面では、打撃(200超)・吹雪(最大92)・マヒャド(最大44)に耐えられることが望ましい。打撃はマヌーサで誤魔化すが、3/8の確率で当たるらしいので過信はできない。


 MPはアストロン(6)1回とベホマズン(62)2回、計130ポイントを使う。ただし途中のターンで祈りの指輪を使う余裕があるので、実際はやや低くても構わない。祈りの指輪の最低回復量は10らしいので、120あれば確実。吟味すればレベル40までに余裕で到達でき、そうでなくともさほど難しくはないはずである。


 装備は一般的な最強装備でOKである。王者の剣の攻撃力と、光の鎧の耐性が重要。可能なら力の種でドーピングをしておくとよい。


《戦士1》

 HP323以上、マヌーサ・ルカニ習得


 僧侶から転職(Lv20でOK)した戦士なら簡単に条件を満たす。防具は魔法の鎧を装備すること。HPの上がりやすさや、素早さが低い(確実に後手を取れる)ことを考えると戦士にすることはほぼ必須である。


 7ターン目は攻撃に回る。武器は命中率を重視して、魔神の斧以外のものがよい。以下に述べる戦士2のほうに強い武器を回したいので、レアアイテムを手に入れていなければドラゴンキラーを買っておく。


《戦士2、または任意の職業》

 バイキルト習得


 装備などは同上。魔法使いLv21でバイキルトを覚えたら即転職で構わない。ただし4ターン目に手が空いて防御する余裕があるので多少HPが低くても問題ない。実践では武闘家を使用(無駄に素早さが高いので有効とはいえないのだが)。


 なお6ターン目でも攻撃するので、なるべく強い武器(魔神の斧以外)を持たせたい。理想は雷神の剣だが、稲妻の剣でも十分である。


《賢者》

 モシャス習得(Lv37以上)、はやぶさの剣


 はやぶさの剣を装備して勇者にモシャス。バイキルトとルカニがかかっていれば1ターンに約500ダメージが出る。仲間の攻撃も合わせれば2ターンで闇ゾーマを葬り去ることができる。理論上は商人(はやぶさの剣を装備可能)でも構わないのだが……。


 理想的には吹雪2発とマヒャド(魔法の鎧で軽減)を耐えきるためにHP323以上がほしいが、そこまで育てなくても十分に討伐可能である。命の木の実が余っていれば使っておくのが望ましい。


【ターンの流れ】


 改めて、ゾーマの行動をおさらいする。


 1:吹雪・マヒャド

 2:吹雪・打撃

 3:凍てつく波動・吹雪

 4:マヒャド・吹雪

 5:打撃・凍てつく波動

 6:吹雪・マヒャド

 7:吹雪・打撃


 戦闘前にHPはもちろん、勇者のMPを必ず回復させておくこと。賢者はモシャスしか使わないので消費していても構わない。


 戦闘開始後、まず勇者がアストロンを唱えて最初の2ターンをスキップ。3ターン目の凍てつく波動で解除された上で、同ターンの吹雪を食らう。素通しになるが問題ない。


 4ターン目、勇者の後攻ベホマズンで全快させる(吹雪2発とマヒャドが直撃しても勇者なら確実に耐えられる)。戦士1はマヌーサで次のターンの打撃に備える。戦士2は賢者にボミオスをかけ、万が一にも次のターンでゾーマに先制することを防ぐ。賢者は防御させてゾーマの猛攻を凌ぐ。


 5ターン目、勇者は祈りの指輪でMP回復。戦士1はゾーマにルカニ、戦士2は賢者にバイキルト、賢者は勇者にモシャス。賢者に打撃が飛んでこないことを祈ろう(最後尾かつマヌーサ入りなのでよほどのことがない限り大丈夫)。


 6ターン目、勇者はベホマズン、戦士1がマヌーサ、戦士2と賢者は攻撃。前ターンに打撃を食らっていると死人が出る恐れがあるが、戦士が死んでもどうにかなる。7ターン目、総攻撃。賢者が打撃を食らって落とされなければ、まず勝てるはずである。


【参考パーティ】


・勇者Lv41 HP390 MP119 力141(攻撃261)

・戦士Lv37 HP344 MP68 力138(攻撃223) ※Lv30僧侶から転職

・武闘Lv38 HP275 MP54 力179(攻撃209) ※Lv21魔法使いから転職

・賢者Lv31 HP263 MP185 ※Lv20戦士から転職


 解説で述べたように、武闘家を使うのはあまり得策とは言えない。新規に魔法使い→戦士を育てたほうがよかったのだが、愛着のあるパーティでクリアしたかったので。レベルをさらに上げると素早さの関係で難易度がさらに上がってしまう。


 ちなみに戦士はLv30でベホマを覚えた時点で転職。能力面ではLv20での転職と比較して素早さと運の良さが若干高くなる計算だが、力と体力への影響はほぼ無いはずである。

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