【SFC他】ドラゴンクエスト3 一人旅を本気で考察
SFC版以降のリメイク版DQ3では、「勇者一人でバラモスを倒す」という行為に対してちょっとしたご褒美が存在する。はっきり言って苦労には全く見合わない見返り(店売り品の武器であるバスタードソードがもらえるだけ)だが、一応はゲーム上で設定された目標なので挑んでみた方は多いのではないだろうか。
【育成方針と目安】
適当に検索すると「勇者のレベルは◯以上」のような情報が出てきたが、的はずれなものが多い。まず本作で意味を持つのはレベルの数値そのものではなく能力値である。勇者に限らないのだが、本作ではレベル上限が99であるにも関わらず、実際は50にも満たない段階で成長が急速に鈍る傾向がある。
勇者の場合レベル45までが成長期であり、それ以上のレベルアップは徒労と言っても差し支えない。ここまでにいかにして能力を高めるかというのが鍵である。
本作ではレベルアップ時のパラメータ上昇量に、0倍から2倍までの乱数がかかる。そのためレベルアップ時の吟味というのは非常に効果的である。実際は下限値と上限値によって補正もされるのだが、上限値というのはかなり高めで、最大限に上がりやすい性格でも上振れを引き続けないかぎり引っかかることはない。
吟味は体力を最重視する。勇者の体力の成長パターンは、だいたい「レベル12まで」「レベル34まで」「レベル45まで」の3段階に分かれている。たとえば「レベル12までは3ポイント以上の上昇」「レベル13~34までは5ポイント以上の上昇」「レベル35~45までは6ポイント以上の上昇」を引き続けた場合、最低でも計221ポイントの上昇となる。
初期能力とドーピングを合わせても、+221ではカンスト(255)まで届かない。しかし実際はこれより高い値を引く場合もあるはずであり、この程度の吟味でも十分だと思われる。イメージとしては下振れを回避することで期待値を底上げするといったところだ。またレベル35~45の成長率が最も高い(10ポイント以上の上昇もありうる)ので、多少の不足分はここで取り返せる。レベル35になった時点の体力値を255から逆算すれば、毎回どの程度吟味すべきかは容易にわかるはずだ。
勇者の性格は、おそらく一匹狼がベストである。体力が最も伸びるタフガイでは期待値でも余裕でカンストしてしまって無駄が多くなる。一匹狼でサブパラ(素早さ・賢さ)を適当に拾いつつ、体力に余裕が出てくれば豪傑の腕輪で力を伸ばすという方針が望ましい。
ちなみに体力カンストが可能になる(上限値が255になる)のはレベル41以降であるようだ。
なお、レベル42まで上げればバラモス城のエンカウントからは100%逃走でき、道中での消耗を最低限にできる。とはいえもともとエンカウント率はたいしたことない(特に階段などでエリア切り替えをするとしばらくエンカウントが発生しない)ので、あまり気にしなくてもよい。
【パラメータ考察】
ちから:
与える物理ダメージに影響。武器と合わせた攻撃力2ポイントで1ダメージ換算である。バラモスの自然回復を突破するためには少しでも高いほうがよい。
注目すべきは、ドーピングアイテムである力の種はバラモス城までの道中で14個(最大で+42ポイント)も手に入るという点である。さらにドロップするモンスターも多いのも嬉しい。
豪傑の腕輪は力ではなく攻撃力そのものを増やす、つまりカンストの影響を受けない。バラモス戦でも非常に有用である。
たいりょく:
最大HPに影響する。最大HPが高ければ回復の頻度を減らすことができ、結果としてバラモスが回復する隙を減らせるので、耐久力であると同時にある種の火力を示すパラメータでもある。最重要。スタミナの種はやや少なく固定は4個(体力+12、最大HP+24相当)のみ。
バラモス戦のみならず、道中でも単純に「死ににくさ」という面から重要な能力であることは言うまでもない。序盤から優先的に高めておくことで安定した進行が可能になるのである。
ちなみに、体力が上がり切るまでは命の木の実によるHPの直接ドーピングは無意味(次のレベルアップの前借りでしかない)なので、無駄遣いしないように。不思議な木の実と賢さの関係も同様。
すばやさ:
行動順と守備力に影響。星降る腕輪によって倍増するので、主に道中の快適性に大きな影響を与える。上の世界では8個+すごろくゴールで1個が手に入る。すごろくを除いても、倍増すれば+48相当というのはかなり大きい。
かしこさ:
最大MPに影響する。バラモス戦でMPが尽きたら祈りの指輪で回復するしかなくなり、その間は攻撃できないので多大なロスが発生する。安易にタフガイを選ぶことが推奨されない理由である。上の世界では賢さの種が6個(賢さ+18、最大MP+36相当)拾えるので、大事に使おう。
うんのよさ:
状態異常の罹患率に影響する。ボス戦では無関係なので、あくまで道中の安定化に意味がある。正直言ってあまり効果が実感できるパラメータではないが、せめてドーピングでは確実に+3を狙っていきたいところである。道中では3個+すごろくで1個拾える。
【エリアレベルについて】
本作ではエンカウントエリア別にレベルが設定されており、先頭キャラのレベルが一定値を上回ると確実に逃げられるようになる。進行時はこれを意識しておくと無駄な戦闘を回避しやすくなる。経験値集中でレベルが上がりやすいのは一人旅の大きな強みといえる。
以下、主なエリア別の「確実に逃げられるレベル」である。なおフィールド上では局所的に高い場所があり(例:バーンの抜け道から東のあたりはLv28)、必ずしもシナリオ進行に比例するわけではないようだ。重要なのは長丁場となるダンジョンである。
Lv11:いざないの洞窟
Lv16:シャンパーニの塔
Lv18:ピラミッド
Lv22:人さらいの洞窟
Lv29:おろちの洞窟
Lv36:ラーの洞窟
Lv42:バラモス城
本作では「レベル条件を満たさない場合の逃走率」がかなり低く抑えられており(特にファミコン版と比較すると半減している)、基本的には逃げるより戦ったほうが消耗が少ない。しかし不用意に経験値が入ると吟味のチャンスを逃すことになるので、ダンジョンでは逃げるのが基本である。
とはいえリメイク版ではエンカウント率が低めなので、実際はそこまでレベルを上げなくても経験値が入りすぎるということはあまりない。一つの参考として。
【バラモスとの戦闘について】
魔封じの杖で呪文を封じ、草薙の剣で守備力を下げ、眠りの杖で眠らせたら、寝ている間にベホマと祈りの指輪を使って万全の態勢にしてから戦闘モードに突入する。装備について、戦闘突入時は魔法の鎧、魔封じが通ったら刃の鎧がよいだろう。あとはドラゴンシールドとオルテガの兜。
般若の面を装備したほうが有利だが、そこまでする必要はない。転職できない勇者に装備させたら壊さずには外せないので、アイテムコレクター的には厳禁である。
(注:リメイク版では上の世界でドラゴンメイルは入手不可能)
魔封じの杖を使うと呪文は使わなくなるが、なぜかバシルーラだけは無駄打ちするので、トータルではダメージを減らせる。打撃の頻度が増えて刃の鎧のカウンターを狙いやすくなるのも追い風である。あとは残りHPに気をつけながら、ひたすら攻撃とベホマである。
草薙の剣(ルカナン)は当たるごとに、守備力が(初期値の200から)100→50→25→13→7→4→2→1と下がっていく。あまりこだわりすぎて消耗しても面白くないので、とりあえず4回くらいは当てておきたい。
***
謝辞:以下のサイトの情報を参考にしました。
・D-nave キャラ別情報
https://www.d-navi.info/dq3/chara
・GCGX エリアレベル・出現モンスター
https://gcgx.games/dq3/area.html
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