第49話 掲示板での報告
◆◆◆ 掲示板 ◆◆◆
【大森林から無事帰還した報告スレ】
名無しのスレ主〈大森林から無事帰還しました。米と醤油と味噌を手に入れました! 大収穫! 食事風景の一部を画像で報告〉
@【ドキッ! イケメンだらけの食事風景!】
名無しのスレ主〈あ、こちらは大森林での食事風景で、帰還後のものではありません。大森林と村での宴の料理などです〉
名無しの貴族〈美味そう……ジュルリ〉
名無しの貴族〈大自然www〉
名無しの令嬢〈大森林なのだから大自然なのは当然ですわ〉
名無しの貴族〈マジレスが来てしまった〉
名無しの令嬢〈騎士様の素敵な太もも♡〉
名無しの同行者〈米は優しい味わいのものでした〉
名無しの巫女〈提供されたお食事はどれも美味しいものでしたがクレープが特に好きです〉
名無しの騎士〈少し怪我したりしましたが、即完治したので私達は元気です〉
名無しの貴族〈騎士が出てきた!〉
名無しの令嬢〈太もものセクシーな騎士様!
星祭りでわたくしとダンスを踊っていただけませんか!?〉
名無しの騎士〈@レディへ どこの地開催の星祭りかわかりませんが、某侯爵領ならお会いできるかもしれませんね〉
名無しの貴族〈侯爵家の騎士確定〉
名無しの令嬢〈!!/////〉
名無しのスレ主〈なんかロマンスはじまったぞ〉
*
*
*
◆◆◆ ◆◆◆
(大森林食材探しスレよりの派生、新スレッド)
【ソイソース料理についての報告】
★名有りの貴族〈ソイソース料理についての報告。昼に焼き鳥と白飯をいただいた。焼き鳥の見た目は串焼きだ。鶏を串に刺す。焼き鳥タレ味は大変濃厚な味わいで白飯と酒が美味い、塩キャベツとも合う。最高だった。でも塩味の焼き鳥も美味い〉
名無しの貴族〈名有り貴族って誰!?〉
名無しの貴族〈シッ、さぞ名のある方なんだろう、そこは触れるな〉
名無しの貴族〈それよりソイソースの料理、食べてみたい〉
★名無しの前スレ主〈名有りの貴族様が誰か分かって少し震える俺。お世話になっております。それと今回の料理の画像を貼っておきます〉
@【食事画像】ペタリ。
名無しの貴族〈美味そう!〉
名無しの令嬢〈あの太ももの騎士様は!?〉
★名有りの貴族〈うちの騎士じゃないからいないぞ〉
名無しの貴族〈前スレ主、謙虚なフリをしつつも大貴族の保護があるマウントがはじまったぞ〉
★名有りの貴族〈夜は夜で地元の鶏を焼いて照り焼きとミィソ汁。これもとても美味かった。タレはやはりソイソースを使ったものだった〉
名無しの貴族〈いいなー〉
★名有りの貴族〈それと子猫はとてもかわいい〉
名無しの貴族〈突然飼い猫自慢はじめた! ソイソースの話から凄い飛んだ〉
★名有りの貴族〈子猫が膝に乗ってくれた〉
名無しの貴族〈かなりマイペースだな〉
名無しの令嬢〈名有りなら仕方ないですわ〉
名無しの貴族〈お、俺だって猫に膝に乗られたことくらいある!〉
名無しの貴族〈猫の画像うp!〉
★名有りの貴族〈だが断る〉
名無しの貴族〈……〉
名無しの令嬢〈可哀想なのでうちの猫でよければ貼ってあげます〉
@【猫画像】ペタリ。
名無しの貴族〈シャム猫だ! かわいい!〉
名無しの貴族〈美猫!!〉
名無しの貴族〈名無しの令嬢が女神か〉
名無しの前スレ主〈名有りの貴族様がソイソース料理と味噌料理と白米の写真を載せて下さったので、俺の大森林食材探しの報告スレはこれで終わりとします。
ソイソースについてはそのうち某領地で食べられるように、なるかもしれません。
そして騎士様と令嬢の恋? の話題は別スレでも立てば見守りますね!〉
名無しの令嬢〈わ、私が侯爵家の騎士様を探すルーム……ですわね〉
◆ ◆ ◆
寝る前に宿のベッドの上で掲示板のチェックをする俺。
「王弟殿下はかなりノリの良い方だな」
「ネオ、また掲示板を見てるの?」
「ああ、どう考えても王弟殿下の書き込みがある」
「へー、どれどれ?」
俺はユージーンに魔道具を貸した。
「それとなんかニコレット様の騎士に惚れた令嬢も出てきたぞ」
「ホントだねー、あ、侯爵家の太もものセクシーな騎士様を探すルームができてる!」
おっと!? 楽しそうなスレが出てきたな。
「さて、令嬢はソルさんに無事たどり着けるかなー?」
「ところで星祭りか、今年の冬の流星群は僕達は辺境伯領で見るのかな?」
「どうだろ、ニコレット様に呼ばれたら治療がてら侯爵領に行くかも。名無しの令嬢がソルさんを探し出せるか気になる!」
* * *
(ネオ達が辺境伯領の領地視察に向かった後の辺境伯の城∶城に勤める文官達の噂話)
「見たか? うさ耳獣人の女の子!」
「見た見た、すごく綺麗でかわいいな!」
「あんな子、俺も欲しい」
「猫の子もめちゃくちゃ可愛いかったなぁ」
「どっちも可愛い、欲しい」
「本物の猫とうさぎで我慢しろ」
「辺境伯の札つきではけっして手はだせないからな」
「猫は幼いけど、うさぎさんは成人してるなら普通に口説けばいいのでは?」
「獣人を嫁にしたいのか? 親が気絶するぞ」
「愛があれば種族の壁など……」
「おいおい、本気か?」
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