第16話 入院中のいろいろ

 その他、入院中に気がついたこと、感じたことなどを書いてみます。


【入院中、役に立った物】

 必要な物リストは、入院前にもらったのですが、それ以外に持参して良かった物について

 ・羽織るもの(薄手のカーディガンなど)

 ・箱ティッシュ

 ・ウェットティッシュ

 ・延長コード

 ・S字フック

 ・置き時計(夜光、カチカチ音がしない物がオススメ)

 ・小さいライト(消灯後に使用)

 ・シャワーに行く時の着替えや洗面用具などを入れる袋


 ・時間を過ごすための物

 入院中、日中はあまり落ち着いた時間が無いですが、夜がとにかく長いです。TVは有料(TVカードを購入)で、大部屋はイヤフォン必須です。

 私は結局、音楽を聴く気分にはならなくて、TVも見ませんでしたが。

 

 ラジオ、イヤフォン、軽い読み物、雑誌、漫画、スマホゲーム、動画など。

 

 病室でWi-Fiが使えるかどうかは、その病院によるかと思います。でも、入院中は療養が主な目的なので、スマホを見るのもほどほどに!


【先生やスタッフさんのこと】

 ナースをはじめ、ナースエイド、クラーク、清掃担当の人、リハビリの先生など、たくさんのスタッフさんにお世話になり、皆さん感じが良くて、声かけも親切でした。


 個室に移ってから、フリードリンクを取りにトコトコ廊下を歩いていたら、すれ違った久しぶりのナースから

「あ、元気になってる〜」

 思わずガッツポーズしました。

「元気です。明日、退院」

「良かったですね〜」

 こういうささいなやりとりが嬉しかったです。


 リハビリの先生とは、リハビリしながら、じっくりとお話しできました。

 「こういうときは、どうしたら良いですか?」

 明るく話しやすい先生で、いろいろわからないことを相談しやすくて、良かったです。


 主治医の回診は、いつあるのか全く予想できず(笑)、お忙しい中、ゆっくり話す時間はありませんでした。

「今、聞いておきたいことはありますか?」と、言って下さるので、聞きたいことを機会を逃さず、すかさず聞くようにしていました。


「本日、担当の**です」と名乗って挨拶してくれるナースも一部いましたが、名札をつけていないスタッフさんも多く、お世話になった方々を覚えられなかったのが残念でした。

(細身で髪を後ろで結んでいるナースは、みんな同じく見えて、見分けがつかない……泣)


【今回、入院中のいちばんの事件】

 まだ歩行器を使っている頃のことです。

 夜中、トイレに行こうとしたとき、何か後ろに引っ張られている感じで、

「何だろう?」

 振り向いたら、タオルケットが腰の辺りから、ダラ〜ンと見事に床に広がって落ちてました。ドレーンチューブのヒモに絡まっているのに気がつかず、一緒に引きずって落としてしまったのです。

「うわっ! ど、どうしよう、コレ」(汗汗)

 このあと、たまたま気づいた夜勤ナースに助けてもらいました。(あーヨカッタ)

 トイレから戻ったあとも、この光景を思い出し、可笑しくて、しばらく笑いが止まらなかったです。(夜中なのに。笑)


【気になったこと】

 病室の大部屋ではベッド周りにカーテン、個室ではドアがありますが、基本、誰でもいつでも入れる状況です。ノックや声かけはしてくれますが、誰がいつ、突然、来るかはわかりません。


 バイタルチェック、食事、処置、お掃除その他、意外とスタッフさんの出入りは多いのです。


 廊下側のベッドのときは、カーテンを開けると外から丸見えになってしまい(汗)、個室でもドアを開けると中の方まで見えてました。

 着替えるときなど、ご注意を。


 ベッド周りのカーテンをきちんと閉めないでいく方もいて、微妙な隙間が気になりました。痛みがあるときに、起きて閉めにいくのが大変でした。(苦笑)


【食事について】

 今回は食事の制限はなく、飲食は自由でした。

 あまり空腹感がなくても、頑張って食べてました。自宅にいるより食事量は多かったと思います。(入院中、1.5kg体重増加!)

 全体的に濃い目の味付けで、特に汁物は残してしまいました。

 男性にはボリュームが足りないのでは? という配食内容の時もあり、バラツキが大きかったですねぇ。(調理施設は無く、外部委託ですが、栄養配分など計算されているとは思います)

 患者側からすると、入院中の食事に対する評価は、大きな印象になると思います。

 

 【退院のこと】

 ある程度、自分で身の回りのことができて、歩ける、というのが、退院の目安だったように思います。

 できる限り早く退院し、自宅に戻った方が良いです。

 家にいると、いろいろ自分でやらなければならないので、動くことは自然とリハビリになります。

 特に治療や処置が無く、安静にするのなら、病院でも自宅でも同じことです。


【その他】

 ナースの何気ないひと言やアドバイスが、とてもありがたかったです。


 ニコニコ愛想良くした方が良いとは言いませんが、人当たりの良さ、話しやすさ、相談しやすさは大事だと思いました。忙しそうに見えていても、声をかけて、嫌な顔をされることは無かったです。


 ナースコールを押すのを迷うときもあるかと思います。

 手術直後で動けないときには、ためらわずに呼びましょう。(痛みや吐き気など我慢しないように!)

 歩けるようになってからは、忙しい時間(朝夕の引き続き時など)を外して、ナースステーションに行って声をかけたり、バイタルチェックなどで訪室する機会に聞いたりしました。


 処置や検査など、決まっていること以外に、自分からもどんどん聞いてみた方が良いです。ダメ元でも言ってみることです。

「〜しても良いですか?」「〜は、いつですか?」「〜と言われたのですが?」

 わからないこと、「あれ?」と疑問に思うことは、小さいことでもそのときそのままにしないで確認することが大事です。

 それが自分を守ること、良い治療に結びつくこと、だと思います。


 どれほど技術が発達しても、看護や介護というのは、「人と人」という部分が残ると思っています。資質、知識、技術、経験など、研鑽を重ねて、誰かのために役立とうという仕事を、尊敬しています。


 多くの方々にお世話になり、回復を願って下さる気持ちに応えるには、この先、私が元気に過ごしていくこと、ですね。


 お世話になった皆様、本当にありがとうございました。



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