第15話 入院7日目
2024.7.24 (水)
退院日。
そのあとも、外で何度も明かりをつけたり消したりで、すっかり目が覚めてしまった。もうすぐ2時。
一定な明るさなら、まだ眠れるとは思うけれど、暗くなったり、明るくなったり、何度も繰り返しでは眠れないです(泣)
時々、ひどくセキこんでしまう。腰に響く。
今回の手術では、意識のない状態で他人に全て身を任せるのは、誰かを思い切り信じて、信頼関係を結ぶという、その前提がなければできないことだと、つくづく思いました。
夢を見て目が覚め、3時。そこからまた、うとうとして4時半。
夜明けがくる。
そういえば入院中、涙することは無かったです。そういう余裕は、なかったといっていいです。ひたすら怒涛のように流されながら、沈まないようにもがいているのが精一杯で、その渦中では泣いていられないものなのだと知りました。
動けない自分、できない自分と闘う時間は、辛いです。幸い、私は自暴自棄になることはなく、「私って可哀想」という沼に落ちることもなかった。
一貫して励まし続け、できたことを共に喜んでくれた、スタッフの皆さんに感謝! です。
4時45分
朝が来た。今日がはじまる。
6時半
まったりしていたら、採血でした。今日、退院でもやるそうです。術後7日目ということで決まってるらしい。
7時過ぎ
検温37.1℃。
猛暑の日々、汗をかいて、傷口がくれぐれも蒸れないように、とのこと。次の外来受診までは特に気をつける。
手術後の夜、特にお世話になったナースに、退院前に直接、御礼を伝えられて良かった。
「頑張りましたね。術後に起きるのが上手でしたよ」と言って下さる。
嬉しい。
8時
朝食。トースト、茹で卵、ヨーグルト、牛乳、クラムチャウダー。
さすがに、今日、このタイミングでの回診無し。(笑)
9時半
別の日勤ナース訪室。鉄剤服用は、今ある分だけで終了。ご飯をしっかり食べてくださいと言われる。
10時半
パジャマから、入院時に着てきた私服に着替えて待つ。
退院。主人が迎えに来る。
ナースステーションには誰もいなくて、挨拶できず。今日は満室で、皆さん忙しそうだった。
スタッフさんのひとりに、エレベーターホールまで見送りしてもらった。
帰宅すると、はるお嬢様は、熱烈歓迎などはなく、クールなお迎え。(少し期待していたんだけどなぁ。淋しい)
家の中はビックリするくらい、何も変わっていなくて、逆に驚いたくらい。
「お昼は何、食べる? 夕飯、どうする?」
(さっそく献立を考えなくちゃいけないのか……。苦笑)
お昼過ぎ
実家に無事、退院したことを知らせる。
入院の荷物を片付けるだけで、もうグッタリ疲れてしまう。昼食後、15時近くまで、ガッツリ寝てしまった。
急な雷雨で目がさめる。はるお嬢様はガクブル……。
—— 日常が戻ってきました。
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