第11話 入院3日目 その2

 2024.7.20(土)

 面会時間は13時〜15時。一度に2名まで、30分と決められています。

 13時過ぎ、主人が面会に来ました。

 スマホの充電器だけでは短くて使いにくいため、延長コードを頭上のコンセントに繋いでもらいました。洗濯物と読んだ本を持って帰ってもらう。

 着替えを日数分、持って来たので、あとは特に用事もなく、結局、面会はこの日だけでした。

 以降は、ラインでやりとりしていました。


 14時半

 抗生剤点滴。(30分くらいで終わる)


 15時 

 バイタルチェック。


 18時

 夕飯は、レンコンはさみ揚げ、ひじき、小松菜和物などおかず数種類、雑穀米、汁物、りんご、でした。


 痛みはだいぶ耐えられるようになりました。寝返り、起き上がる時など、負荷がかかると痛い。長い時間は座っていられません。


 少し余裕が出てきて、やることがなくて、ヒマです。

 「入院中にたくさん読書できる!」

 そう思っていたのですが、実際は全く読めませんでした。読んでも、活字の上を目が滑って、内容が頭に入ってきません。本が読めるかどうか、というのが自分の体調のバロメーターなので、やはり相当のダメージがあったようです。


 座っていられない、寝ていても同じ姿勢でいられない、痛みで集中力がありません。腰には、寝ていても、座っても、立っても、負担がかかります。


 ごく軽いエッセイ、web漫画、頭を使わないスマホゲームなどで、時間をつぶしました。

 カクヨムのヨム活を復活!

 皆様との繋がりがあって、本当に良かったと思いました。


 ナースコールをして、3回目のトイレに行ったときのことです。

「忙しいのに、すみません」「仕事ですから」

「仕事ですから」これは、私も口にしたことのあるセリフです。でも、言われる方からすると、何とも言えない壁を感じました。

「仕事だからやりますが、仕事でなければやりませんよ」と裏では本心で思われているような気がして、さらに申し訳ない気持ちがします。

(言う方は決してそんなことはないのですが。患者は弱い立場にあるので、疑心暗鬼になりますね)


「そろそろひとりでトイレに行っても良いですか?」

「一緒に行って、大丈夫か確認してからにしましょう」

 このとき、トイレの帰りから、ひとりで良いという許可が出ました。

 やったー! これで気兼ねなくトイレに行けます。


 トイレに行くのは、本当にひと仕事という感じです。

 ・身体を右向きにする

 ・起き上がって、端座位になる

 ・コルセットをつける。

 ・ドレーンの入っている袋のひもを肩にかける

 ・立ち上がり、歩行器につかまる

 ・歩行器を使い、歩いてトイレに行く


 *歩行器は、U型をしていて、歩く補助をする物です。身体を預けて寄りかかるのではなく、軽く手だけでつかまるように使います。

 

 19時半

 バイタルチェック。体温37.6 ℃で、微熱は朝と変わらず。


 21時

 消灯。長い1日が終わりました。


 痛み止めのロキ*ニンは毎食後に服用です。夕食18時から翌朝食8時までの間が長い! 

 痛みで眠れない場合には、追加の座薬をもらえます。私は我慢できないほどではなかったので、使うことはありませんでした。

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