第10話 入院3日目 その1
2024.7.20(土)
浅い眠りで、深夜0時、3時、4時と何度も目が覚めて、外が明るくなった5時半過ぎには、すっかり起きていました。
6時 起床時間
最後の痛み止めの点滴を入れて、血圧計など各モニターをはずして、採血です。
弾性ストッキングはそのまま、フットポンプを外してもらい、ようやく脚が軽くなりました。
着ていた術衣を着替えます。
(術衣は、肩のホックで外せるようになっていて、前あわせで浴衣のように腰の紐で縛る形です。これが、寝返りするたびに、はだけてしまう……苦笑)
T字帯を外して、手術前に着ていた下着をつけて、パジャマを着ます。(カテーテルが入っていても、ショーツやパジャマを着ることができるのでした。新たな発見!)
蒸しタオルで清拭してもらい、気持ち良かったです。
ベッドから起きあがる許可が出ました。自分で起きて、座る練習(
コルセットは寝ているとき以外は、ずっと着けている必要があります。コルセットを着けていると、腰が支えられて安心します。
端座位になると、一気にグッと全体重が腰にかかる感じで、辛いです。座っているより、立っている方が楽でした。
「でも、ずっと立っているわけにはいかないですよね」ナースのお言葉。
6時半頃
歩いて、病室を移動します。自分の元のベッドまで戻ります。
歩行器を使って歩き出したら、右脚に上手く力が入らず、ふらふらよろめいてしまいました。おっとっと……ナースが支えてくれました。
・ずっと横になっていたため
・手術で貧血気味のため
・右脚のしびれのため、脚に力が入りにくい
など考えられる理由はありますが、歩きはじめにふらつきがあります。
「起きてすぐ歩き出すのではなく、端座位で少し休んで、歩く前に足踏みをしてから、右脚に意識を集中して、歩くと良いですよ」
ナースのアドバイスをもらいました。
術後、翌日には普通に会話ができて、もう歩いているのですから(痛み止めを使用していますが)、人間ってスゴイなぁと思います。
現在はどこの病院でも、「早期離床」の方針なので、術後はすぐ起きて歩くように指導されます。(その方が回復が早いため)
8時
朝食。サラダチキンが挟まっているフランスパンのサンドイッチ、オレンジジュース、ヨーグルト。
食事の制限は無いので、何を飲食しても良いのですが、術後すぐの食事がコレは、厳しい。食欲もあまり無く、半分くらいしか食べられませんでした。気管チューブが当たったらしく、口内炎ができていて、硬いパンの皮やジュースが痛かった(涙)。
今日から痛み止めの点滴ではなく、ロキ*ニンを1日3回服用です。
夜勤でひと晩、お世話になったナースが帰宅する前に、わざわざ病室へ顔を出してくれました。
「次の出勤が火曜日なんですけど、春渡さんはその頃にはきっと元気にスタスタ歩いてますからね。大丈夫ですよ〜」
励ましの言葉、とっても嬉しかったです!
8時半頃
回診は主治医とは別の医師。脚の動きを確認。手術は成功、脊椎管のすきまはかなり狭くなっていたそうです。
腰の傷の痛みは別として、左脚のしびれと痛みは全く無くなり、右脚にしびれが残っていました。(手術をしても、しびれは改善しにくいことが多い)
術後、ヘモグロビンが3g/dl下がり、朝夕の鉄剤服用の指示が出ました。
9時
貴重品入れのキーを返却してもらったので、家族にスマホでライン。無事を知らせる。
9時半
リハビリ。脚を動かしたり、マッサージ。起きて、歩行器で歩く練習。(まだ尿バッグやらドレーンやら、いろいろ付いた状態です)
10時過ぎ
バイタルチェック。37.4〜37.6℃くらいの微熱が続いてました。これは術後の正常な反応です。38.5℃くらいまで発熱することもあるらしいです。
このあと、オシッコを出す管を抜いてもらいました。今日か明日、どうしますか、というお話で、抜いたら自力で歩いてトイレに行くことになります。動くことはリハビリになるため、抜いてもらうことにしました。
「それじゃ、大きく息を吸って〜」
次の瞬間、ズルッと引っ張る感覚があって(痛くはない)、カテーテルを抜かれました。
オシッコが濃いとしみることがあるので、たくさん水分を摂って下さいとのこと。
トイレに行く時はナースコールをして下さいと言われる。(まだひとりで行く許可が出ていない)
12時
昼食は、塩おにぎり2個、梅干し、卵焼き、野菜スープ、オレンジゼリー。
ナースコールをして、歩行器を使い、術後、はじめてトイレに行ってみる。
通常は土曜診療をしていますが、今日は臨時休診日とのこと。今日は手術もなく、病棟は静かです。
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