他では見られない世界観の本格派ファンタジー小説!
- ★★★ Excellent!!!
作者様のあらすじにもあるように、ハルピュイアと呼ばれる種族が、ジャングルを舞台に独特な文化を築いて生活しています。
人間の主人公はハルピュイアとして育てられますが、育ての親(ハルピュイア)を殺されたこと、自分以外の人間に出会ったことで、自分は何者なのかと葛藤していきます。この主人公の成長が読みどころの一つです。
また、世界観が面白く、作者様の筆力も相まって、ハルピュイアたちと一緒に生活しているような感覚になりました。
密林内での戦闘シーンも臨場感溢れる描写で書かれていておすすめです!
また、個人的には主人公以外の人間が初めて登場するシーンが大好きです。そのミステリアスな雰囲気は、舞台が熱帯にも関わらず、氷のような冷ややかさを感じ、その人間がいかに異質な存在か寒慄いたしました。
皆様にも、そのシーンをぜひ読んで欲しいと思います。