第2話 説明っっっ!!

ごつい二人組に連れていかれたのは、超巨大なだった。


「……乗れ」


エレベータに押し込められ戸惑っていると、ドアが閉じた。

え、これどうなってるの!?


「突然のことで驚いているかと存じますが、まずは私めの話を聞いていただけないでしょうか。」


室内に機械的だが美しい声が響く。

声のほうに目を向けるとメイド服を着た美少女が立っていた。


「私、天界と地上の運輸係をしております、MD001と申します。以後お見知りおきを。」

「よ、よろしく。」


人間、というよりかは、ロボットといったような印象だ。

ただ、メイド服が超絶似合ってて、ここ(天界)に来てから女神だった。


「地上につくまでのおよそ17時間、快適な旅をご提供させていただきます。」

「うん。…うん?」


今の言い間違いか?

地上につくまで約17時間?


「あの、もう一回お願いします…?」

「はい。地上につくまでのおよそ17時間、快適な旅をご提供させていただきます。」


聞き間違いじゃなかったー!?

17時間?飛行機で、カタールからニュージーランドに行くぐらいの時間!?


「えっと…ここから17時間というのは…」

「驚かれるのも無理はありません。他の転生者の方は天界からあまり遠くない世界に行かれるですが、薫様はここから少々遠い世界が転生先となっておりまして…」


なるほど。いや、なるほどじゃない!


「ここからその、僕が行く世界までってどのくらいの距離があるんですか?」

「そうですね…正確な数値は申し上げられませんが、およそ12億光年(約113垓5200京㎞)ほどでしょうか。」


実感がわかなすぎてただうなることしかできない。


「ほぇー。そ、そうなんですねー。」

「はい、このエレベーターがものすごい速度(?)で進んでおりますので。」


「え、そんな速さで進んでて俺、大丈夫なんですか⁉」

「はい。今の薫様はまだ、命がない精神生命体スピリチュアルボディーですので。」


いよいよ本格的にわからなくなってきた。


「あの、よろしければ薫様の転生先の世界についてお話させていただいてもよろしいでしょうか?いくら時間があるとはいえ少し長い話になってしまいますので…」

「ああ、すみません!是非お願いします!」


「わかりました。それではお話させていただきますね。」


そういうとメイドさん(勝手に名付けた)は語り始めた。


転生先の世界«アトラクティブ»は剣と魔法の世界です。

この世界では15歳の誕生日を迎え、成人するのと同時に神から能力スキルを授かります。

能力スキルには、炎、水、風、雷、光、闇、無の七つの属性があり、ほかの六つに振り分けられない能力スキルを「無属性」と呼びます。

薫様の能力スキルは≪空間≫ですね。属性魔法ではないので「無属性」となります。


能力スキルと身体にはそれぞれレベルが存在します。魔物を倒すと経験値が発生し、どちらにも同じ量割り振られます。

レベルアップすることの恩恵は非常に大きいので、ぜひ魔物をどんどん討伐してみてください。


「今の時点でお教えできることは以上です。最後に薫様。能力スキル≪空間≫ととなえてみてください。」


「よくわかんないけど、分かった!能力スキル≪空間≫!」


すると俺の前におおきなが生まれた…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【作者コメント】

主人公の死因書き忘れてました!

死因は「道になぜか開いていたマンホールに落ちたことによる落下死」です。

本編に入れられずすみません…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る