第16話
BS00は僕を捕食しなかった。スノーマンにとって人間は貴重な栄養源だというのに。夜が明ければ脳の自制成分が溶解し人間が狩猟の獲物としか見えなくなってしまうからと僕を逃がし,自制のきかなくなった状態で一度は捕らえたくせに襲うどころか背中を押して終日吹雪峠から脱出させてくれた。
ダブルオウは3度も僕を救ってくれたのだ。1度目はスノーマンSSの大群から。2度目は低体温症と凍傷から。3度目はBSという自身の本性から。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます