【創作論?】一人称視点と三人称視点
私の創作物は一人称視点が多いですね。
理由は感情移入がしやすいと言うのと流行がそうだからというのがあります。
まあ、それだけだと創作論になりませんので私の場合の使い分けについてちょっと小話程度に。
現在連載中の『3024年宇宙のスズキ』は一人称視点です。
これには感情移入以上にいくつか利点があります。
SFジャンルで三人称にする場合、風景描写に嘘がつけないし、曖昧な表現ができません。
これは何々のようだってボカす表現は、神視点としては破綻してしまいます。
そして、それを説明するために延々と解説の文章が入ってしまいます。
もちろん、これがSF作品の醍醐味で、未知の惑星を舞台にした、エイリアンとの遭遇なんかで、説明を省くのはダメだと思います。
ですが……地の文が長くなると、そもそも読まれないという悲劇に遭遇してしまうでしょう。
一人称の場合はこれを一文で済ますことが出来るのです。
極端に言えば「よくわからんが、これはこういうもんらしい」
と主人公の知る範囲で済ますことが出来ます。スマホの構造が分からなくても主人公の使っている範囲で使えればいいし。
もしかしたら後々こんな機能があったことに気付くとか、すんなりと設定の後付けができるのが利点ですしね。
もちろん、これにもデメリットがあります。
例えば主人公が軍の士官だったり、あることに対する専門家だった場合は間抜けなセリフで済ますと、おいおい! となってしまうでしょう。
むしろ三人称視点よりも専門的に語らないといけない、ということになってしまうでしょう。
あと、主人公を幼い子供にした場合は一人称視点にした場合、妙に精神が大人びていることになってしまいます。
等身大の子供の感情表現はもう私の年齢では描写できないでしょう(笑)
仮にできたとしてストーリーを進めるのが困難になってしまいます。
こういう時は三人称視点にするしかありません。
もっと私に力量があれば他にもやりようがあると思いますが、とりあえず私がやってきて、途中でエタらず上手くできているので、一つの正解ではないでしょうか。
以上、創作論? のような小話でした。
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