第5話『ジュースを作ろう!』


 俺は、果樹園に向かい、到着。


 オレンジの木へ行く。


「結構、高いな」


 オレンジの木は、大きくて高く。背伸びしても、実に届かない。


『高枝切りバサミをプレゼントしました。ぜひ、アイテムボックスから取り出して、使ってみてください』


「おう、ありがとう!」


 アイテムボックスから、高枝切りバサミを取り出し、操作。

 オレンジを取っていく。

 俺は、オレンジを拾い。アイテムボックにいれていく。

 俺はアイテムボックスから調理器具を取り出す。そして、まな板にオレンジを置き、包丁で切る。水筒すいとうの中に向けて、オレンジをしぼっていく。


「出来たぞ!」


『では、ルチアさんの元に戻りましょう』


 俺は、急いでルチアの元に行く。こういう、おつかいイベントも大事だよな。


「ルチア、ただいま」

「お帰りなさい!」

「どうだ?」

「いちよう、出来ましたよ!」

「おう!」

染色せんしょくはまだですが、りますか?」

「そうだな……」

 塗った方がいいのはわかる。だが、その前に。

「お茶にしよう!」

「わかりました!」

 

 お茶ではないが、ジュースがある。

 俺の分のイスがないので、彼女に座らせる。


「いいですか? 私がすわっても?」

「いいんだ、座ってくれ」

「では、お言葉に甘えて」

 

 彼女が所持していた、皿に俺がプレゼントした、苺のショートケーキを乗せ。ルチアに食べさせる。


「美味しい!!」

「良かったな」

「はい、美味です! このクリーム、甘すぎずさっぱりしていて、美味しいです! スポンジもフワフワでクリームと一緒に、口の中で溶けてしまいます! こんなの初めて食べました!」

「そっか、良かったな!」


 プレゼントして良かった。神田島さんのおかげだな。


「クロウ様!」

「何だ?」

「クロウ様の元で働きたいです!」

「え? それは嬉しいが、お金がないぞ?」

「1日に8時間労働。後、この浮遊島で自由に暮らして、いいなら、それで十分です!」

「なるほどな、なら、いいぞ、それで」

「やったー!!」


 彼女は飛び跳ねて喜んだ。その条件なら、彼女をやとえる。


「では、よろしくお願いします。クロウ様」

「こちらこそ、よろしくな!」


 こうして、ルチアは俺の仲間になった。

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