第6話 覚悟? 信念

目の前には森が広がっていた。私は、どこにいるのだろうか。そして彼奴等はどうなったんだろうか。

そんなことを思い、私は呆然と立ち尽くしていた。

何も、守れなかった。何もできなかった。

確かに私は、弱い。加護をもらったばかりだし、なんならよくわかってすらいない。

でも、彼奴等は、しっかりと使いこなしていた。

あのとき思った。力があればと。知識があればと。

だから、約束を守るためにも私は強くなる。

そう決めた。覚悟は決まった。

ならば、とりあえず、ここはどこなのか、私のスキル、加護を調べなければ。

まず、知識からだ!わかりそうなのは、


「【不完全世界図書】よ我が命ずる。我に知識を、知恵を、叡智を齎す糧となれ!」


そう、【不完全世界図書】だ。これで知識が得られるかもしれない。そう、思っていると、空間が裂け、扉が現れた。

これに入ればよいのだろうか。まぁ入ってみよう。

そのように考え取り敢えず入ってみると、そこには城があった。とても大きく、しかし何かが欠けている雰囲気を持つ天空城だった。

そんな中、誰か話しかけてきた。


「貴方がこの不完全な世界図書の主ですね。貴方には、これから貴方の声かけに応じ、知識を与えます。私は個々の代理管理者です。宜しく。」


「そうなのか。で、ここはどういうところなんだ?」


「ここは、世界図書。一つの世界の全ての情報がデータとして記録されていて、それが本の形をしているところとなります。ですが、貴方の管理者顕現では、記録干渉制限がついていますので、不完全となります。」


「それを完全とするにはどうすればいいんだ? あと私は強くなれるか?」


「はい。強くなれます。あなたが努力すればですが。 そして、世界図書を完全なものとするには、あなたが、知識を吸収し、スキル【無知】のレベルを上げ二段階、進化させ【英知】にすることと、貴方の存在階位を上げる必要があります。わかりましたか?」


そうなのか。確かに知識を吸収すれば、強くなれるだろうが、存在階位とはなんだろうか。 それはステータスにも書かれていなかったよな。


「すこし質問だが、存在階位とはなんだ? ステータスにも書かれていなかったぞ?」


「それは、書いている訳ありません。 存在階位とは魂の階位であり、普通上がることはありません。なので書かれないのです。ですがあなたの場合、いま存在階位のことを知ったので、見ることができるようになっているはずです。」


「そうなのか。では、ステータス確認。」


────────────────────

名前 ヨル  真名 繝輔ぅ繝ウ繝サ繧ィ繝ウ繝

年齢 不明  性別 不明 (男?)

種族 人間30%神?30%闇40%

存在階位 第三位

加護 【神智無知の加護】【莉紋ク也阜縺ョ蜈?舞荳紋クサの加護】(現在隠蔽中)

加護(表示)【叡智と本と図書の加護】

ランク 【G】(現在隠蔽中)

    【特殊S】(表示)

スキル

【学習成長】 【不完全世界図書】 【指揮】 【支配】 【魔法開発】 【魔術開発】 【月夜】 【無知Lv.1】 【闇】 【狂気】 【無】 【譛?蠕後?謨台ク紋クサ】(不可) 【讌オ蜈】(不可) 【完成知識】

属性 闇・黒・夜・狂気・苦痛・悪夢・神?

────────────────────


ほんとだな。だが階位、第三位とはどれくらいなんだろうか。


「なぁ、階位ってどんなふうに上がっていくんだ? 私は第三位だったんだが」


「階位は数字が上がっていくほど上になっています。更に全体的に強くもなっていきます。 例えば、人族は第一位、魔族は第二位です。私は第五十二位となります。 ただし勇者、魔王等は、第八位となっています。」 


「へぇ。やっぱり魔王や勇者は強いんだな。てか代理管理者さんは強いんだな」


「えぇ。神の階位が第百位が、基準となっていて、強いものだと第千位行くものもいるといいます。 取り敢えずそれを上げるため、今干渉できる限界までの知識を全て学習しましょう。」


「あぁ。そうだな。頑張ろうか。ついでに【学習成長】のスキルを持っているしな。」


そうだな。頑張らなくては。約束のためにも。しっかりと生きるためにも、守るためにも!!


「学習を始める前にききます。貴方は何故力を追い求め、知識を学ぶのですか?」


「それは、約束をしたからだ。我が信念は、世界を平和にすることにあり。我が信念は、手の届く範囲の人を、大切なものを、守ることだ!」


「いいでしょう。とてもいい目標。もとい信念ですね。では始めましょうか。」


「あぁそうだな。学習を始めよう。」


私の役目は、ここからはじまる。ここが私のスタートラインだ。頑張っていこうと思う。これから、どうなるのかな?



────────────────────


作者です。 

ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございます。

さぁ、主人公の力はここから急速に増していくことでしょう。お楽しみに。

あと、少し忙しくなるかもしれないので、投稿が遅くなるかもしれません。ごめんね!

では改めて、読んでくれた皆さんありがとうございます。

これからも応援宜しく!!

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