丗七 六、七、八
歌人
そこで
そんな食べ物であるから、かなり、粉っぽい。
そこへ、馬に乗った侍が通りかかった。
しきりにムセる
この川は ななせの河と 聞くものを
お僧を見れば むせわたるかな
『七せ』なのに『六せ』ているとはな、とイタズラ心でからかったのだろうが、相手が悪い。彼は名にしおう歌人、
この川は ななせの川と 聞くものを
『七せ』なのに、ずいぶん『八せ』た馬ですね、というわけだ。
当意即妙、さすがの手練であった。
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