第46話
「ふ、2人はいつもそ、そんな感じなの?」
と、平静を装いながらも若干言葉が震えているし、持っているコーヒーのカップもグラグラと。今にも倒れそうな感じ。ここは、トドメを刺すべきか否か。重大な選択を迫られて……いった。またまた怒られました。ほんと隠し事は出来ないな。よし。後は任せた。
ため息をつかれましたよ。誰にって? そりゃあ、ソラさんに。いいなぁ夏美たん。蚊帳の外じゃんか。今も一心不乱にもぐもぐしてる。かわいい。
あら?
「そ、そうよね。そうなのよね。うん。そうよ」
と、母さんは自己解釈の上、何やら納得している様子。何故か嫌な予感がしなくもないがなってしまったものはしょうがない。忘れよー。
って、パフェなくなってるやんけ!?
は!?
ま、まさか!? とソラの方を見てみる。すると、目を逸らされました。確信犯です。やりやがった。いや、別に俺の分食べたことは気にはしてないけどさ、あの量にプラスで俺の分もだよ? ちゃっかり自分の分は食べ終わっているわけだし。
「太るよ」
「っ!! だ、大丈夫じゃ。わしはたくさん動くからのう」
「ふーん。そのうち、ぶくぶくと太って、ぽっちゃり狐の完成か(ボソ」
「き、聞き捨てならんぞ!!」
襟元を掴まれ、前後ろとふりふりされる。力加減はしっかりしてくれてはいるけど、脳が揺れるー。あーれー。ほーれー。よっこらせー。
「デリカシーのない旦那は嫌いじゃ。ふん」
「な、何だと!? 死のう」
ソラに嫌われたのなら生きている意味がない。そう死ねばいい。何もかも楽になって綺麗さっぱりおしまいだぁー!!
「待て待て待て。好きじゃから」
「ほんとうに?」
「うむ」
「ならよし。さっきはごめん」
「別によい。わしを気遣ってなのはわかっておる。言い方はあれじゃが」
とまぁ、とりあえず和解。ここに和平が締結された大切な瞬間です。みなさま、ご起立の上盛大な拍手を! パチパチパチパチ。
「あぁー!!」
と、母上が漫画でしか見たことないような頭を押さえながら倒れてしまった。どうやら母上のキャパをこえてしまったらしい。どこにそんな要素が?
「あ、あ、ど、どうすればよい?」
「ソラ、落ち着いて。大丈夫だから」
こういうときは落ち着くのが1番。さー、吸ってー、吐いてー、吸ってー。
ひぃひぃふぅ。
うお、すげ。母さんをお姫様抱っこしてる。見た目の割になかなか力持ちだなソラ。母さんの方が身長それなりに高いのに。
「どこ連れてゆけばよい?」
「ソファーにでも寝かしておいて」
「うだぁー!!」
うちのお姫様は何故かテンションマックスで雄叫びをお上げになった。夏美もお姫様抱っこされたいのだろうか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここにきて、ソラはニートかもしれないという事と、1話から1ヶ月も経ってないという事の問題が浮き上がってまいりました!
ニートかはちょっ...あ! そう言えば、冬人と夏美の誕生日回も、そろそろしたいですね。ここで大問題。誕生日は元々秋にする予定でしたが、あら不思議冬人と夏美の名前が合ってない問題。そもそも2人同じ日にちなんですよ...誕生日。設定変えはしませんが、補足を何とか入れてこの問題へとあたります。
言わなかったら気づかれなかっただろうか(ボソッ
ご存じの通り、別視点は白紙となりました。あんま得意じゃなかったので、よかったと一安心。決して、作者を恨まないでください。恨むなら、他の読者を恨んでください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます