第45話

「「「ごちそうさまでした」」」「あだだぁ」



 夏美たんも言えて偉いねー。

 さてさてさてさて。さぁ、ついにデザート作りだね。今は19時。早めに作ってお風呂入って、歯磨きして寝よう。



「旦那ついにじゃな!!」


「だねー」



 食器を運びながらそんな会話を交えてみる。言葉にしなくてもわかるぜお。ソラたんはたのちみなんだね。きゃわいいねー。尻尾ふっさふっさふっりふりでお耳ぴんぴんでございやす。わっかりやす。



「さて、まずはパフェを入れる容k「持ってきたぞ」うん」



 うん。早い。今こんな顔→^_^



「そしていろいろ入れるからm「持ってきたぞ」うん」



 うん。早い。今こんな顔→^_^



「じゃあまずは何を入れよu「入れたぞ」うん」



 うん。以下略。



◇◇◇


 とまぁ、日頃より1.2倍増しな嫁さん以外は特に問題なくパフェ作りは滞りなく出来ていったとさ。

 で、出来たパフェを見たとおり嫁さんのパフェが1番大きいです。知ってた。で母さんが普通盛り、俺が子供サイズに夏美は生クリームほんのちょっとだけ乗ったフルーツの盛り合わせ。

 母上曰く『夏美には甘すぎるのはまだ早いわ』とストップをかけられ、せめてものでと気分を味わうためにほんの少しだけという事に。その代わりとしてフルーツ多め。夏美たん本人はパクパクと貪り食っていらっしゃるようなのでどうやら大丈夫みたい。

 で、問題はソラさんでございます。デカすぎ。欲張りすぎ。食べ過ぎ。見事に七つの大罪の2つを豪語している。



「な、なんじゃこりゃあ!!」



 とまぁ、わかってたとおりの反応をしておる。いたいたいたい。肩揺らさないで。美味しかったのはわかったから。そんなソラも好きだけどちょっと待って。



「何?」


「うまいぞ!」


「知ってる」


「旦那のもちょっとくれ」


「ん」


「んーー!! うまい!!」



 ナチュラルに間接キスしたような。ま、細かいことはいっか。ちなみに、俺とソラのは若干違う。アイスとかかってるソースが。食べ比べはグッジョブってわけ。



「ソラのも「やらんぞ」いや、1口くらいいいじゃん」


「仕方ないのう。ほれ。あーん」


「あーん。うん。うまいね」


「じゃろ。やはりこの組み合わせにして正解じゃったわい」



 喜んでもらえて何より……あ。そういや、母さんいたんだ。忘れてた。ほら、絶句してるよ。口パカーンと開けていらっしゃる。普段見せないような顔だからちょっと面白い笑

 ぶふぅー。ソラに足で怒られました。こお、足で足の皮をつねられるというなかなかにテクニシャンな感じで。本当凄いな嫁さん。俺の考えてることわりかし筒抜けじゃんか。エスパーの才能があるんじゃなかろうか。


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