第26話
「冬人くんは、私の旦那さんやってね」「冬人くんは、葵の旦那さんなの!」
ふっ、モテてすまんな! HAHAHAHA! 世はまさに大色男時代! 4歳児であろうと、その色気は隠せへんねん! がーはっはっはっは!
さて、本題に戻らせていただこう。そう、今はおままごとタイムという事で、冬人くんは砂場へと連こ……げふげふ。遊びに誘われたのだ。ジシュテキにね。
「冬人くんどっちが、えっとね、ママになって欲しい?」
「冬人くんは葵を選ぶの!」
マ、ママだと!? わいのママはんは六花はんと決まっとるさかい。他の女にママは名乗らせへんで!
しかし、女児にバブみを感じないかと言われたら否。1周回って感じたい。むしろ感じさせて欲しい。
だが、あまりにも業が深い。そんなことしてしまえば地獄の業火に焼かれてしまうのも火を見るよりファイアーだろう。どうしたものか。
いや待て逆転の発想だ。2人をママとしてしまえば2人を軽くあしらおおうとどうにかなるのではなかろうか!? 要は楽が出来るのではないか。惰眠への道も一歩近づく。
そうだ。決して、これっぽっちも2人をママにしたいわけではない。ええ、そうですよ。
「2人ともがいい」
やってしまった。だが、後には引けない……っ!
さて、どうなるのか。ドキドキ。
「冬人くんはいけない子なの!」
「えっとね。頑張る!」
「え、えっと……、葵ちゃん、誰からその言葉教えてもらったのかな?」
「お母さんなの!」
おいー! 何教えてはりますの! 葵ちゃんは妹キャラでしょう! 何、お姉さんキャラにしようとしてんの!
ほんと何してくれやがりましたの! 葵ちゃんママさん! 葵ちゃんに変なこと教えちゃ『メ』ですよ。
しかしよかった。葵ちゃん意味わかってなさそう。
ま、あんまり意味はないんだけどさ。
さて、おままごととは何をするべきなのか。全くわからん。
「冬人パパ、ご飯できたの!」
「冬人パパ、あのね。ご飯食べるよ」
おー! ご飯。定番ですなー。
しかし、俺がパパ? あれ? 俺、子供ちゃうん?
「あのー、俺は2人の子ど「「違う!」」あ、はい」
どうやら違うようでした。俺の勘違いでしたわ!!
しかし、2人の子供だったら……は! ませかの百合展開。ここで匂わせてくるか。キマシタワーとか言ってバラ(?)を1面に咲かせたほうがいい? 俺は壁のシミになるべき?
そこら辺のマナーがわからん。百合界隈に詳しい人いないのかね。
そうか。この世界は男子が乏しい。なら、女子同士の恋愛も前の世界に比べて一般的なのではなかろうか。うーん。どうなんだろう。まだまだこの世界の事なーんも知らんと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます