第25話
さてさて。ほんとうにさてさて。俺は保育園児である。忘れてもらっては困る。
今は外。そう外である。何しよう。
この保育園の凄い所! ドンドンパフパフ!
その1
とにかく広い。サッカーグラウンドくらいあるんじゃなかろうか。しかしだ。少々保育園児にはもったい気がするような。しないような?
その2
遊具がもりもり。森森しすぎて森になるんじゃ……んん! じゃなくて、ブランコ、ジャングルジム、などなどエトセトラ。これは幼児もにっこり。俺もにっこり。みんなにっこり。これで世界平和も万事解決。よかったね。
その3
うるさい。とてもいい事です。ええ。決して、文句とかではありませんとも。ええ。
あっち見ても女児、こっちもあら不思議、女児。あらあらあちらにも女児。何という事でしょー、男児がおりませぬ。どうなってんだ!
そうだ、ここは男女比世界。なら納得。とはいかないのが俺なんですねー。俺を甘く見てもらっちゃー困るよ。奇才の異端児とは、俺のことよ!
ま、呼ばれた事ないけど。自称が外せないのは解せないが。全く持って遺憾であります。
さて、何をしようか。
ただ遊べばいいとか思ってるそこの君! 大正解! だがしかーし! ちょびいっとくらい考えてみぃ、俺の精神年齢は20代後半〜30歳半ばほどだ。もし仮に、それくらいの年齢の者、もちろん単独者であることが条件だ。その人が、めちゃくちゃ笑顔で全力で遊具を満喫してる姿を。
普通は、通報or病院の2択確定なのよ。それが俺が遊具を満喫することで現実へと昇華されてしまうのだ。されてしまうのだ!!
わかってい…「冬人くんいくの!」
「ちょ待てよ!」
「うるさいの。つべこべ言わずに来るの」
「えっとね、冬人くんは黙って着いてきて」
「あ、はい」
ダメでした。抵抗虚しく連行されていく冬人くんなのであった。もう、勝てない気がします。このままだと2人となんだかんだで結婚まで行く気がするのは必然? いやね? 2人なら別にいいんだけど、尻に敷かれた旦那さんとかどうよ? いや、普通か。
でもさ、もうちょい2人に対して発言力が欲しいわけでしてね。せっかく2人と仲良くなったのなら2人を守れるくらいに冬人くんはなりたいのですよ。はい。
しかし、2人に少なからず好意を抱いているのは、事実。もしかしてロリのコンの才能が俺にはあったの…か……!? ちょっとショック。
1番あっちゃいけない才能。
だが、日本は古来からロリのコン王国であることは周知の事実。俺でも昔は小学生くらいの子が成人と結婚する事はよくあったという事は知っている。ほんとか知らんけど。
なら、その本能が蘇ったのだ。そういう国民性なのだ。なんか、風評被害がえげつないような。
おかえり本能。グッバイ倫理観。
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