第17話

「お母さん達、もう行くけどほんとうに大丈夫?」


「うん。1人でお留守番する!」


「そう。チャイムが鳴っても絶対に出ちゃダメよ?」


「うん。わかった!」


「お昼には戻ってくるからね」


「うん」


「じゃあ行ってくるわね」


「いってらっしゃい!」


「いってきます」



 さてと………俺は自由だぁぁぁぁぁぁ!!!!

 ヴォオオオオオ! (俺の中ではかなり野太い声のイメージ)

 ま、実際は4歳児の声帯な訳だしたかが知れてる。ちくしょう!

 俺のダンディー(ここイケボ)を返せ!

 ちくしょう! こんな女々しい声なんかいらへん! はようちに野太い声をプリーズするデース!


 ア○プス一万尺 こやぎの上で、アルプス踊りをさぁ始めましょ♪

 Hey

 らーららららららら、ファ○リーズ♪

 Hey

 今の俺ならコサックダンスもやれるはず(できるとは言ってない)


 さぁ、まずは状況を整理しよう。

 今家には俺は1人、俺はキメ顔でそう言った。イェーイ。ピースピース。

 

 さて、何するべか。そうべ、寝るべ。

 こんな時こそ、ダラダラしなくてどうする。いや、するべき。思い立ったが吉日。おやすみー。ふわぁー。ありゃ、急にねむ、く………。



◇◇◇


「冬人、おはよー」


「……ん?」


「もう、お昼よ。あ、こんにちはだったわね」


「お母さん何でいるの?」


「その反応はさすがに傷つくわね。お母さん、お昼に帰ってくるって言ったでしょう?」


「うん」


「あ、スマホ。はい、これで時間わかる?」


「えっと、12時6分?」


「あら、わかるのね。かしこいねー。よしよし。じゃなくて、もうお昼ご飯の時間よ」



 あ、母上、頭撫でるの気持ちいいであります。もっと撫でてくだされ。あー、気持ちいい。


 そうなのです、冬人くん大天才なのです。えっへん!

 もっと褒め称えてください。ええ。むしろ褒めるべきです。ささ、早く。


 ってもう12時か。え、マジで? マジで。

 じゃあ、4時間くらい寝てたのか。正直、超気持ちよかった。

 あれ待って? この世界に来て初めて惰眠を貪れたのでは!? やるじゃん俺。とりあえず、シークレットミッションコンプリート! ドンドンパフパフ。

 あー、眠気も無くなってる。やっぱじっくり眠るのは良きかな。たまには、こおいう日も欲しいな。


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ヴォオオオオオは、初代プ◯キュアのエンディング特有のネタです。

 あとは、物○シリーズだったり妖○×僕SSのネタがちょっと入っていたり。

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