母の思い②(六花視点)
お久しぶりです。
冬人と夏美の母の六花です。
なんと、最近、息子の冬人にお嫁さんができました。大変喜ばしい事で、私の母含め冬人と冬人のお嫁さんを祝福しております。
ただ、お母さんとしての立場としては、まさかこんなにも早く連れてこられるとは思っていませんでした。ちょっと早すぎではないでしょうか。まだ心の準備ができていませんでしたのに。しかも、お嫁さんは狐ちゃんでした。もう、私とお母さんは大混乱。現実を受け止めるのに大変時間を有しました。
さてさて、前置きが長くなりましたが、私達はお嫁さんのソラさんとは大変友好な関係を築いております。息子のお嫁さんとギスギスしたいわけじゃないですからね。ただ、ただ……。ちょーっとだけですよ。ほんと、ちょーーーっとだけなんですけど、距離が近いなぁなんて思っていたり。もうちょっと、私の前くらいは自重して欲しいものです。あと、2人だけでお部屋に籠るのをもう少し少なくして欲しいですね。リビングで楽しい家族の団らんに洒落込もうじゃありませんか。
冬人がお母さん離れしてしまい、今は夏美ぐらいしかお母さんに甘えてくれる子がいません。夏美……。かわいいよぉぉぉぉ。
夏美は最近、いろいろ出来ることが増えていてお母さんはとても嬉しいです。お菓子もちょっとずつ食べれるようになってますし、歩き方もちょっとずつしっかりしてきました。おまけに、喋れる言葉も少し増えたんじゃないでしょうか。
子供の成長というのは本当に早いものです。
さてさて、なんと冬人と夏美の誕生日が近々迫っております。なんと、2人は歳は違いますが、同じ日に産まれたのです。凄い偶然ですよね。冬人は、少し肌寒い秋。夏美は、蒸し暑い秋でした。
あれ? 秋なのに、『冬』と『夏』とついてるのはおかしいと思っておりますね?
お恥ずかしいお話にはなりますが、少々お時間をいただきます。
妊娠、出産した女性は、一定期間仕事を休むようにこの国の法律が定められております。そして、私も妊娠中は仕事を休んでいました。そしたら、あら不思議、暇で暇でしょうがないときました。なので、私は本をいろいろ読んで時間を潰していました。その時読んでいた作品に、とても面白いものがありまして、何回も何回も読み返しましたね。あれは面白かったです。
内容としては、四季折々を中心として話が転じておりその季節にそった情景、グルメなどを話題にした日常青春譚です。春編、夏編、秋編、冬編と全4巻となっております。
冬人の時は冬編に大変ハマってしまい、冬人の名前を付ける時も冬にちなんだ名前にしようとして『冬人』と名づけました。
夏美の時は懐かしくて、読みなおしていたら、今度は夏編にハマりましたね。冬人と同じような経緯です。
とまぁ、単純極まりない名づけ方で時期と少々ずれている名前になっておりますが、適当につけたわけでも思い入れが無いわけでもないのでそこら辺は勘違いしないでくださいね。
「旦那ー、手はしっかり洗うんじゃぞー」
「はーい」
どうやら、2人が帰ってきたみたいです。
ほんと仲良しさんですね。2人を見ていると私まで幸せになります。
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