第9話
「美味しかったね!」
「あのね。すっごく美味しかった!」
「「「美味しかった」」」
また食べたいな。そういや、この世界にはオムライス専門店とかあるんだろうか? いや、あの人? あ、神か。あのカミサマは元いた世界のパラレルワールドって言ってたしあるか。今度、母さんに連れて行ってもらおうかな。いやでも、危険かな?
「では、皆さん手を合わせてください。ごちそうさまでした!」
「「「ごちそうさまでした」」」
「じゃあ皆さん、食べた食器をお片付けしましょうね」
「「「はーい」」」
お片付け♪ お片付け♪
何を隠そう、お片付けは得意なのである!
まぁ、そう母さんに教育されてるんだけどね。汚部屋になんかさせないよ! お片付けの3箇条! ドンドンパフパフー。
その1、使った物は必ず元の場所に戻すべし!
その2、ゴミをその場に置きっぱにしない!
その3、綺麗だと思っても定期的に確認を怠らないこと!
以上3箇条を守りし者はお片付けマスターの称号を母上から得ることができようぞ!
俺は持ってるもんねー。いいでしょいいでしょ。
ま、母さんが言った3箇条はもう少しわかりやすく端的な説明だったけどね。
回想シーン。ぽやぽやぽやー。
『冬人ー、お片付けする時はね。お母さん守って欲しい事があるの』
『なに?』
『おもちゃの箱におもちゃを戻す事。ゴミはゴミ箱に。たまにお母さんとお掃除タイムしようね。この3つ守れますか?』
『うん!』
と、まぁこんな感じ。何とわかりやすい事でしょう。4歳児脳にもしっかり吸収されましてよ。
さてさて、お片付けの続きといきましょう。
「じゃあ、みんな次は何の時間かな?」
「「「歯磨きー」」」
「おぉーみんなよくわかったね!」
「葵、こんなの簡単なの!」「私も」「私もわかってたもん」「当たった!」
子供は素直で良い。そのまま純粋無垢なままでいてくれたらどれだけいいんだろうかなぁ。無理だろうけど。
小説とか物語ではだいたい女性の性欲がキャパオーバーしてるイメージだけど、みんなを見た感じ全然そんな片鱗は見えないけど。え? 凛ちゃんが?
ゼンゼンソンナコトナイヨ。ネ?
うん。何もなかったぞ⭐︎
そんなこんなで、歯磨きが終わった。途中、『先生が仕上げ磨きしましょうか?』と強引に迫って来たりしたが、ゼンゼンナニモナカッタヨ。ホントダヨ。
フユトクンウソツカナイ。
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