第4話

「冬人、ほんとに大丈夫?」


「うん! お昼寝いっぱいして、お友達いっぱい作る!」



 こんな感じで、どうだろうか。お昼寝9割、友達作り1割をモットーに冬人頑張らせていただきます!

 そう、何を隠そう今日は保育園に初登校なのだ! えっへん! 生憎、今日は入園式があるわけでもというか何もない平日なのだ。

 母さんが『男の子が来ちゃうとみんなびっくりしちゃうから、先生が元気満タンな時に行くんだよ』とか言ってた。要するに、女の子は、男の子に慣れてないから興奮しちゃって入園式どころじゃなくなるから、安全性の確保や女の子達が保育園に慣れて準備が完全な状態じゃないと男の子を迎えるのは難しいらしい。

 大変らしいね。というか、実際男の子ってどれくらいいるんだろうね。

 わかってもどうにもならんけど(笑)

 なるようになるしかない!



「冬人行くよー」


「はーい」




◇◇◇


 さぁ、やってきましたねー。

 保育園!

 母さんここからどうすんの!?



「……ええ、そうしていただけたら……」


「……はい」



 おっと、何か先生と話し込んでいるらしい。たぶん俺のことだよね。何話してるんだろう。

 ま、いっか。とにかく、初めての同い年の子と会うのはワクワクするね。おら、ワクワクす……おっと、何か凄い圧を感じた。やめておけというお達しか。

 しかし、精神年齢的には……いや、考えるのはやめよう。俺はショタ。俺はショタ。よし。

 いざゆかん、戦場へ。



「冬人くん、みんなに挨拶しに行こっか」


「はーい」


「あら、いい子ねー」


「えへへ」



 おっと、先生の目怖くありませんこと?

 目が草食動物に狙いを定めた肉食動物でしてよ?



「せ ん せ い?」


「は、はひぃ!」



 さすが、母上。略してさす母。

 しかし、凄い怖いよ? 母さん?

 なるほど、なんとなくだが理解した。これは、自衛といい、いろいろ大変そうだな。にしても、どんだけ男性が枯渇してんだ? 先生ぐらいの年、おっと、女性に年齢の話はしてはいけませんね。はい。とにかく、狙われてるのか? それとも単なるショタコンの可能性も拭い切れないぞ?



「じゃ、じゃあ、冬人くん行きましょうか?」


「うん」



 とりあえず、様子見かな。


 うーん。あ、こんにちは。あ、こちらさんもこんにちは。

 思ってはいたけど、女性の美人率高い気がする。うちの母さんと夏美がかわいすぎるだけかと思ったけど、みんなが平均して高すぎるんか。こりゃあ、面食いの人は最高だろうな。ま、俺の母さんと夏美が一番可愛いのは当たり前なんだがな。



「冬人くんついたわよ。ここが、スイカ組よ」



 ゴクリ。心の準備はできた。冬人行きまーす!

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