第2話

 さぁ、やってまいりました。

 おたくの世界どんな世界? の時間です。司会は私が担当させていただきます。

 さぁ、やってまいりました(2回目)

 やってまいりましたね(3回目)

 はい。


 何を話せばいいのかわからないので終了ー。


 やはり、詰めが甘かったか。



「あら、起きちゃったの〜」



 誰だこの若女。ふむ、この身体言う事を聞かないぞ。さては、欠陥品だな。文句言ってやる。



(文句言わないでよ)



 さっき聞いたような聞いてないような。はて。



(僕だよ僕)



 新手の僕僕詐欺は、着信NGなんで手を引く事をおすすめしますごめんあそばせ。



(あそばせ?)



 おっと、ネタが通じないと来た。リアルファイトをご所望か? やったりますよ!



(えーっと………。話が進まないから、とりあえず無視するね)



 勘のいいカミサマは嫌いだよ。でも、そんなカミサマも嫌いになれないわジョセフ。



(とりあえず話聞こうか?怒)



 さーせん(棒)



(とりあえず、この世界は君がいた世界とほぼ同じと考えてね。君たち風にいうとパラレルワールドとでも思ってもらってもいいよ)



 なかなか唆るワードですね。これは、唆るぜ。



(……はぁ……。とにかく、基本的には今ある知識でなんとかなるはずだからあしからず。で、さっきの女性が君の今世の母上だから。そして、今君は赤ん坊だから文句言わないでね。そのうち自由に動けるようになるから)



 なるほど、俺は赤さんだったのか。これは確かに楽しそうだ。まさか、これが惰眠を貪れる理由?



(いや、理由は他にあるね。まぁ、今は面白そうだから秘密で。そのうちわかるよ)



 焦らしプレイですね。なかなかテクニシャンではありませんか。やりますねー。



(君と話すとほんとうにほんとうに疲れるからもう話すことないだろうけど、後は頑張りなよ。じゃね)



 なんと、自分勝手なんだろうか。許せん。

 さて、どうするこれ?

 返答返ってこないのはわかってるけど、返ってきて欲しいなぁー。返ってきたら怖いけど。

 我赤ん坊ぞ? その時は全力で泣いたる。


 いや待て。俺は何をしにここに来た?

 惰眠を貪るためだろ!

 そうと決まればやる事一つしかないでしょ!

 おやすみー



「あら、寝ちゃったわね。ふふ、かわいい」

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