第2話

 初めましてかな久しぶりかな?

 あれからいろいろあって、ある程度は言葉がちゃんと伝えれるくらい話せるようになったよ! 俺も大きくなったもんだ。


 まぁ、時間にして4年くらい。俺、4歳児。そして、妹までできました。まじかわいい。我が家の天使ちゃんです。母さんからしてみたら、俺も天使らしいねー(他人事)


 あとわかったことなんだけど、この世界は男性が極めて少ないらしい。だから、男性へのサービスが充実してるんだとか。あと、働いてる男性もいないとか。カミサマが言ってたのはこういうダラダラだったらしい。

 いや、違うよ!

 働くからこそ、ダラダラする事への背徳感が堪らないの。ダラダラするだけとか、メインディッシュのないコース料理じゃん。

 あと、やっぱお決まりの一夫多妻制。

 最低でも、25歳までに5人。

 俺、1人いたら満足だって! ハーレムなんて、望んでないって。ハーレム王に俺はなるだって? そんなのクソ喰らえ。俺は純愛派なの。

 ちなみに母さんは、結婚してはいないらしい。人工授精で、俺と天使な妹を産んだらしい。だから父親はいない。



「冬人、りんご食べる?」


「うん!」



 そう俺、4歳です。4歳。年相応の反応わかんないから、母さんの表情見ながら今は調整中。

 ちなみに、俺の今世の名前が『冬人』で、妹が『夏美』で、母さんが『六花』どうか覚えてくんなされ。



「あぅああ」


「はいはい。夏美も食べたいのねー」



 うちの妹、まじかわいすぎ。絶対天使の生まれ変わりだって。さてと、お手伝いでもしてくるでありんす。



「お母さん、手伝いたい!」


「あら、冬人手伝ってくれるの!? そうね、りんごを洗ってくれる?」


「うん、わかった!」



 そんなもんちょちょいのちょいさ。俺の手にかかればピカピカのりんご1年生の完成だから。

 ありゃ、意外におっきい?

 うーん。意外に手が小さいなぁ。まだこの身体には苦戦中。



「冬人ありがとうね。じゃあ、机で座って待っててくれる?」


「うん!」



 この身体ちょっと動くだけで熱くなるから大変。子供の体温は温かいんだね。

 しかし、母さんは子供の扱いがうまいな。俺自身も無意識なのか本能的なのか母さんの言う事はすんなり受け入れてしまう。



「はい。剥けたわよ。どうぞ」


「ありがとう」


「えらいえらい」



 気づいたら皮を剥き終わっていたらしい。しかも、俺の口に合わせた一口サイズ。完璧すぎだよ母さん!

 あと、頭撫でられるの気持ちいい。大人になって人から頭撫でられる事なんてないもんな。懐かしいよ。



「はいあーん」


「まぁー」


「ふふ」



 そして、うちの妹が可愛いすぎてつらい件について。やばいまじでこのままだとシスコンコースまっしぐらなんだけど。別にいいけどさ!?

 って、うま。何このりんご。

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