② 「休日や○○休みに1日10時間勉強!」には罠がある
「1日10時間勉強しよう!」
「いや、やれるなら12時間だって勉強できるはず!」
みたいな話を聞いたことがあるでしょうか。心当たりのある人はぜひ応援やフォローよろしく!(貪欲)
まあそれは冗談として、このセリフって私は仕事柄結構アピールで言う機会もあるのですが、個人的には結構危うい言葉だと思ってます。
だって、そういう言い方をしたら『1日10時間勉強する』ことが『合格に必要なこと』と勘違いするじゃないですか?
はい、それを聞いて。
「え? 勉強ってそんなにいらない?」
「1日の勉強ってもっと減らしていいんだヤッター\(^_^)/」
とか思っちゃだめよ?
私が言いたいこととは『1日10時間勉強』が目的になった毎日を送ってはいけないということです。
そんなのわかってるよー、とか思う人。ぜひ自分を顧みてください。
今日の勉強時間。ずっと集中できていましたか? ぼーっとしてたり、つい別のことを考えてた時間はありませんか?
今日投資したその時間で成果は得られましたか? 意味のない作業をしてませんでしたか?
そもそも勉強じゃない時間を勉強時間に計上していませんか?
なーんて、自分の担当生徒に聞いてみているんですよ。最後に魔法の言葉『怒らないから正直に言いなさい』
それ怒るやつじゃねーか裏切り者!
特に今年受験をする受験生は、夏休みに必死に頑張って勉強しよう! というやる気の燃料がそろそろ尽きてくるころです。(投稿日8月20日)
とにかくモチベが下がる!
仮に1日10時間勉強しているとしたら、それは1日10時間事務作業の仕事をするのに匹敵する疲労が来ると思います。
そんなのをずっと続けていたらね……しんどいのは当然なのですよ。しかもバイトじゃないからお金とかの即物的な報酬なしで、将来報酬、つまり合格が勝ち取れるかどうかもわからない。
報いがないかもしれないなかで必死にやるしかない。しかも自分が興味のないこともやらないといけないのが勉強です。
となればいかに高尚な人間であってもしんどくなることくらいあるでしょう。
でも、
「とにかくやらなきゃ……」
「とにかくやらなきゃ」
「やらないと」
「でも、なぜか乗り気になれない」
「どうして? 自分は本気になれないの?」
「周りは頑張ってやってるのに……」
徐々に自分を追い詰める思考になってくるとヤバいので、そんな人に私からアドバイスを送りましょう。
勉強は『小さな前進を感じられる時間にする』ことが、モチベーションの点でも成果の点でも重要です。
決して10時間勉強が目的になってはいけない。別に勉強する時間は8時間だっていいし、12時間だっていいのです。それはルールではない。
本当は『時間対効果』、つまり時間に見合った成果を出せれば一番いいんですがね。まあ毎回そううまくは行きませんよ。
それでも、『今日は○○ができるようになった!』とか『今日でこの本がとりあえず1周できた』など、小さな成果を手に入れていくのです。そして自画自賛しましょう。
だって、少なくとも進歩があったら、今日の頑張りは無駄じゃなかった……! と思えるじゃないですか。
勉強で何より必要なのは継続であり、継続に必要なことは前向きなモチベーションです。他者と比較しなくていい。
その、成果を得られるよう十分な時間を投資する。そういう風にして1日の勉強時間を決めるべきです。
この科目はこれだけの時間をかける。
ではなく。
この科目は『今日は○○する!』という目標ありきでそれに十分必要な時間をかける。
その目標達成に必要な時間を1日のうちにいくつか積み重ねて、結果的に1日10時間くらいになるのが、量的に適正と言えます。
なので、別に10時間じゃなくていいんです。やる気がある時は12時間頑張ればいいし、結果8時間になるならそれでいい。ただそれ以下だとちょっと量が少ないかもしれませんね。
(なのでね……? みんな結果だけ言ってるんです。この思考の過程を省いているんです。『1日10時間勉強しよう!』はね?)
このマインドで行きましょう。特に苦手な科目をやるときにはこの考え方が必要です。
なぜなら目標なくやると逃げます。自分が苦しくないようになあなあに時間を使って勉強している風を出しがちです。立ち向かうには時間という甘えをなくし、努力を強制するのです。
逆に得意な科目は時間を決めてあげるメリットがあります。やりすぎ防止です。勉強はバランスよくね?
楽しい受験勉強なんて存在しませんが、毎日を有意義なものに自分からする努力をすることで、病まずに済みます。
さあ、さっそく明日の目標を決めてみよう!
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