10年間続けた塾講師を辞める前に、お仕事の経験を自伝として記す

とざきとおる

テーマ1 受験への「心構え」「気持ち」「考え方」は何をするかより重要な場面がある

① 動画サイトで「MARCH舐めるな」系動画を見て、よく言ってくれたとニヤニヤする

(今回はタイトルの都合上、関東近辺の話中心です……。基本問題とその応用が出題されるのに偏差値高めの大学が近くにあればそこを想像してみるといいかも)


 そういう動画を見てると、大学受験に関わる仕事しててものすごく賛同できることばかりですね。


 当然ながらコンプラの厳しい時代、生徒の前で後ろ向きなことは言うつもりもなければ言えば最悪クビです。


 クビはイヤー!


 と言いつつ、私が生徒だった頃の、寝てたら机を蹴られたりペンが飛んできたり別室送りで監禁&説教の時代が懐かしい……。あの人達よくクビにならなかったな。


 いや! 真似はダメゼッタイ。それはやりすぎです。やられる方の身にもなれ、と当時思ってましたから。


 ただ、覚悟が問われるのは事実だと思います。


 MARCHの合格の席はだいたい上位国立を現実的に志望している子や、早慶や上智などが現実的に視野に入っている子が、仮にダメだったとしても、MARCHなら受かってる、というパターンが非常に多いです。


 私の教え子もそうでしたし、データもググったりYouTubeで検索すれば解説してる人が出てくるでしょう。


 例えば……共通テストを意識したマーク模試で偏差値60を下回ろうものなら「もうムリかも……」と危機感を覚えるような人達、と言えばどれほど競合相手が強いかはわかりやすいんじゃないでしょうか。


 そういう人達を相手にする、ということをわかっているならいいんです。


 わかっていないなら危機感が足りていない……。生き残れないぜYou。


 そういえば。前に生徒とこんなやり取りをしたのを思い出します。


 Q:G含め有名大学群のGMARCHはよく基本問題が出るから基本できていればいけますよね?

 A;舐めていいかどうかなんて人次第ですよ。己の力を正確に測るのじゃ(仙人風)


(これって今回題材にしているMARCHに限ったことではなく、それこそ、皆さんの第一志望が偏差値50前後以上なら意識すべき心がけだな、と個人的には思います)


 一つの例として、英語でお話しましょう。


 例えば以下の単語や熟語の意味をすべて答えられるでしょうか。とりあえず1つ意味が出ればOK!


①assemble

②manner

③convince

④assurance

⑤constitute

⑥investigation

⑦invest

⑧make sense

⑨at the mercy of

⑩help oneself to



 これ以上はガチの単語テストになりそうなのでここまでにしますが、いかがでしょうか? 答えは自分で単語帳やネットで調べてみてください。


 ちなみに②を礼儀、作法、マナー等の意味しか出てこないならよくないですよー(悪い顔)


 すべて単語帳や熟語帳、あるいは単語や熟語を勉強できるものに載っているものです。


 もしも答えられないのなら詰めが甘いと言わざるを得ない。基礎できればいけるからって言っている場合じゃない。基礎ができていないのです。まだ足りない。


 その気持ちが必要な人って多いんじゃないかなと思います。みんなできてるというならみんな受かってるはずなので。


 上はほんの一例ですが、『基本的内容がきちんと身についていれば解ける』といえば聞こえはいいですが、コレを希望的な受け取り方をしない方がいいと思っています。


『基本が欠片でも身についていないとどこかで見受けられた場合、落としていく。生き残った奴を合格させていくよ』

 ということなのではないでしょうか。


 これは……! いわゆる生き残りをかけたデスゲーム……?。


 英語であれば語彙力や文法の知識で、あるいは解釈力で、あるいは読解把握力で、ミスしたやつは『基本が身についていない』判定なのです。


 基礎がしっかりできる。それは量が膨大で完璧になりづらい、故に知識や技能に穴ができやすい、という意味で難しいものです。


 だからこそ、受けるなら心に問いかけてほしい。

 

 今の勉強って詰めが甘くない? と。


 目の前にある学習参考書の内容くらいは100%にするつもりで勉強するべきです。今まで見てきたものはすべて『身に着けた状態』にするんです。それくらいの気持ちで。


 もしも覚えてない、身についていないところを狙われたら、本番で『これは見たことあるのに……出てこない!』という気持ちを味わったら、その時の悔しさというのは計り知れません。泣いて帰ることになった子も見てきました。


 でもそういう後悔って、やったからわかること、なのが厳しいところですね。


 可能性は0%にはできませんが、テストの日までにその可能性を少しずつ下げていくことはできます。


 ゆえにこそ、復習、ちゃんとできてる? 身についている?


 と誰もが口をそろえてうるさく言うんじゃないですかね。


 生徒側からしたら、

「うるせーよ(呆れ)」

「やってるつの(半ギレ)」

 ってなる気持ちはわかるんですけどねぇ。


 でも、心配なんです。それでデスゲームする準備になってるのかどうか、生き残れるかどうかをね……。


 なんか、最後中二病っぽい〆になったな……。

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