第6話 黄金の書物と1つ目の鍵②

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前回のあらすじ。


ビスカ集落の歴史資料館にて、私は黄金に輝く書物を見つけた。全員で内容を見ようとした所…書物が勝手に語り出して……




※ここから書物ナレーションになります。

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--導かれし者よ。この書物にはこれから起きる事が記載されている--


あなた達3人はこれから起きる災厄に立ち向かう為この世界に導かれた。


まもなくオランビス島に災厄が降りかかる。


ある一部の人間が禁忌を犯し、神の怒りにふれ世界の全ては闇に包まれる。



世界を導き救う為、この世界のどこかに散りばめている7つの鍵を集め、神に献上してほしい。


献上した暁には元の世界に戻れて、礼として3つ願い事が叶えられるだろう。


ただ、世界の全てが光に包まれない限り、導かれし者は決して元の世界に戻る事ができない。


まず、1つ目の鍵はこの中にある。この鍵は次の鍵のありかへと導く為、大切に保管する様に。



最後に別世界のあなた達を巻き込んでしまい申し訳ない。



--健闘を祈る。--



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ナレーションが終わると共に、書物から鍵がポンっと音を立てて現れた。



全員「……!!」


鍵はアンティーク仕様でオレンジ色の宝石が埋め込まれいる。


「……」


宙に浮く鍵をそっと手に取ると、書物の発光が収まった。これは一体……?


ひすい「…ねぇ…みふる。海原さん…今起きている事は夢かしら。」


「…いえ…私もこの目で見ているので…現実です」


現実ではあり得ない事が起きて、私も押領司さんが固まっている中、みふるちゃんだけ明るい表情で先程の出来事を称賛し始めた。


みふる「素敵な仕様ですね!ケムタタさんが考えたんですか?宝探しゲームですかね?大イベントになりそうで私は好きです。」


だけどケムタタさんの反応は…


ケムタタ「…いや…こんな高度な術…儂はできない。先人達が施した物なのか?」


困惑な表情で書物をじっと見つめていた。


……高度な術?それは一体どういう事なのかしら?


疑問に思い…ケムタタさんに問いかけようとした…その時!!



島人1「きゃあああぁ!!!」


島人2「お母さんっお母さん!いいやぁぁ!!!」


島民達の悲鳴が聞こえた。

それと同時に…


パリーン!!


ガッシャーン!!


何かを破壊する音も響く。外で良くない事が起こっている。……えっ…一体何が起きたの?!


突然の出来事に恐怖と緊張が湧く。



ひすい「……なんだか嫌な予感がするわ…」


ケムタタ「何が起きているんだ!…そうだ外の様子をっ!」


ひすい「ええっ…ここで待ってて みふる。海原さん。」


みふる「はい…いるか先輩…」


「みふるちゃん……」


私とみふるちゃんは肩を寄せ合い、おとなしく待機をすることに。


一方、2人は急いで近くの窓から外の様子を眺めた。



ケムタタ「……なっ何だこの残状はっ……!!」


ひすい「…………」


窓の外を見た2人は一気に顔を青ざめる。




彼らの表情を見て確信した…この後、私たちの身に悪い事が起きるんだって……


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