第5話 嵐の前触れ②

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朝日を見納めて、ビスカ集落へ戻った後は…お待ちかねの朝食!


私達が朝日を見に行っている間に島民達が準備をしてくれたのだ。うー…なんだか申し訳ない!私も何かできる事があれば協力しよう。


ケムタタ「皆さん!朝食ができたよ。4人はこっちに座って」


ケムタタさんが手で案内している場所を見ると、地面にマットが引かれており、その上に朝食が用意されていた。


朝食のラインナップは以下の通り。


・アボカドとマグロ丼

・野菜スープ

・パイナップル

・ヨーグルト(蜂蜜入り)


美味しそう!これは確実に女性受けすると思う。先に資料を撮らなくちゃ。


何枚かタブレットで写真を撮り。バックをしまい込む。


私の隣では…


みふる「ご馳走だ…身体に良さそうな食材をふんだんに使っているよね……何かプチイベントとして、材料説明の用紙があったら…」


みふるちゃんがブツブツ言いながら、メモで何かを書き出していた。


何か良い案が浮かんできたのかな?後で見せてもらおう。



キュルルルル…(お腹の音)


「あ……」


突然なりだした空腹の音に慌ててお腹を押さえ込む。だっ誰も聞こえていないよね…


ルシア「いるか、冷めないうちにご飯を食べよう」


「はっ………はい」


気を使わせてしまった…ルシアさん…聞こえていただろうな。私のお腹の音…うぅ恥ずかしい。


手をあわせて「いただきます」と言ってから、野菜スープを口にした。



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朝食後…


ルシア「じゃあ俺は島の見回りに行ってくる。夕方頃には戻ってくるから!3人ともご飯一緒に食べような。」


ルシアさんとは一旦別行動。彼は島の安全を守る為、ジャングルの中へ入って行った。



私たちはと言うと…


ケムタタ「ここが唯一の歴史資料館だ。良かったら本や書物を見てくれ。」


「………!!」(歓喜に震えている状態)


ケムタタさんの案内の元、島の歴史資料館にいた。


資料館の中の様子は…

あたり一面は本棚に囲まれ1つ1つの木の棚に本がビッシリ詰め込まれている。


本以外にも…骨董品や宝石の装飾品があって、まるで宝物箱の中にいるんじゃないかと錯覚した。


歴史好きの私とってまさにご褒美の状態。


みふる「歴史好きな方や文化に触れたい方は大喜びしそうですね!いるか先輩…もしかして…ワクワクしてます?」


「うん!今とってもウズウズしている。文字が解読できるなら書物を読み漁りたいぐらいよ。」



ケムタタ「おっそう言ってくれると嬉しいね。折角だし書物や骨董品を触って見てくれ。」


ひすい「ありがとうございます。ケムタタさん。私も骨董品が少し気になって…みふる、海原さん、見る時間作らない?」


押領司さんも私と同じく骨董品をちらちら見ていた。


みふる「良いですね!プランの1つに歴史を学ぶ事もあっても!では…余裕を持って1時間ぐらいはどうですか?」


ひすい「…………みふる…」じー…


あっこの目は分かる。時間を増やしいと訴えかけている。正直1時間じゃ物足りないから私も…


「…………」じー…


みふる「う…押領司さん…いるか先輩も?!ええぇぇと…では2時間はどうですか?」


私たちの視線に根負けした みふるちゃんは倍の時間を提案してくれた。



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