活動内容
元気でキャラ被りの激しい生徒会長と副生徒会長。
そんな二人に僕がこっそりと引いてしまっているよう中で、生徒会長は話を続ける。
「私たちの生徒会の基本的な方針についてみんなへと共有しておこうと思うっ!」
「ふわぁ……」
「……」
「はい」
「……まともに聞く気があるのリアンだけ……まぁ、良いっ!我ら生徒会の基本的な方針は至ってシンプル。ポタモス剣魔学園の生徒たちの成長を促進し、世界のレベルを上昇させることだっ!」
生徒会長が語るのはゲーム本編でも語られていたような内容である。
既に一度、僕が聞いたことのあるような話を聞かされたら、あくびの一つや二つくらい出るのは仕方ない。
なんかネイルを始めたアルマより、僕はマシだ。
……スキップ機能ないかな?
「とはいえ、我々が行うのは基本的には何でも屋だなっ!」
「何でも屋、ですか……?」
「あぁ、そうだ。私たちは生徒からの困りごとを募集し、それを解決させていく!それが私たちの活動内容となるなっ!他にも何かしらの企画の企画運営を行ったりなどもあるが、そこらへんは雑事だっ!」
「それ、雑事何ですか?結構、重要な仕事じゃありません?それは」
「私も、ミークもそういうのは嫌いだっ!実務作業なのでな。そこら辺は二年に任せている。二年生は優秀な奴らぞろいだぞ?既に卒業している私たちの一個上の世代が自分たちのことを心配して、しっかりとしている実務作業に特化しような者たちを集めてくれたのでな。何かあれば、彼らの方を頼ってほしい!まぁ、帰ってきてからにはなるが」
駄目じゃねぇか、三年生たちはよぉ。
「任せた、アルマ」
「わかったわ。任せて」
よし、これでうちらの世代は大丈夫だな。
「……おぉ、清々しいまでの他力本願が出てきたな」
「別にこれくらい私たちの関係だったら当然のことなので、話の続きをどうぞ?」
「……話の続きを催促しているのなら、せめて話を真面目に……おっほんっ!それでは引き続きっ!」
「はい。何でしょう?」
「改めての確認だ。私たちの基本的な方針はポタモス剣魔学園の生徒たちの成長を促進し、世界のレベルを上昇させること。そして、その活動内容は生徒からの困りごとを募集し、それを解決させていくのが主な内容だ。ここまではいいな?」
「はい。わかります……それだけですか?」
「あぁ、それだけだ。これからは君たちにすぐに生徒会の活動をやってもらおうと思っている!こういうのは結局のところ、実際にやって覚えるのが一番手っ取り早い。すぐにわかるからな」
生徒会長は早速とばかりに生徒会の取り組みを体験しようと告げる。
「これが生徒のみんなから寄せられた意見箱だっ!」
そして、そのままの勢いでミークの方が一つの箱を持ってくる。
それを開けると、中に入っているのは紙に書かれている生徒からの意見書である。
「よし、それじゃあ、さっさとその職務を始めちゃいましょうか」
そんな意見書を前にして、ネイルを終わらせたアルマが意気揚々と口を開く。
「急にやる気を出すな」
「私が興味あるのはティランだけだもの。ティランと一緒にできそうなのをやりたいわ」
「おぉ!そうかっ!」
僕への執着心を見せるアルマは意気揚々と生徒より寄せられた紙に視線を通していくのだった。
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