子供の頃住んでいた家で、一時期ポルターガイストに見舞われたことがある。

姉たちは金縛りに遭い、不審な人影を目撃し、奇怪な音に悩まされる日々。

天井付近に固定してある棚が何度か落ち、壁にかけていた写真立てがかなりの距離を飛んだこともあった。

私は怖いと思いつつも何も見ず、気配もわからず、ただ日々起こる謎の物理現象に驚いていた。

一番印象に残っているのは、CDコンポが突然動き出したときだ。

3枚CDを入れておけるタイプのもので、念入りに選んだのちにコンポはそのうちの一枚を流しはじめた。

コンセントにプラグは刺さっていなかったのに。

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