第21話 頭脳警察『LIVE IN CAMP DRAKE』
『頭脳警察7』が発売される直前の1990年11月11日、このライブが行われました。翌日に即位の礼が開催される関係で、日本全体がピリピリしていた状態、特に皇居周辺は厳戒態勢。そんな緊張感が高まる状態なので、ライブをどこで行うのかという問題もあったかもしれませんが、結果として開催された場所は、埼玉県の朝霧米軍基地跡。(余談ですが、朝霧出身の有名な歌手というと、本田美奈子さんです)
ここで壮絶なライブが行われました。
『頭脳警察7』の冒頭に収録されている『腐った卵』からスタートですが、次の『銃をとれ』で早くもアクセル全開。若いメンバーと一体となった演奏は、ロートルなんかじゃない迫力があります。『赤軍兵士の詩』、『ふざけるんじゃねえよ』、『マラブンタバレー』と勢いのあるナンバーが続いた後は、『スホーイの後に』。アルバムでのアレンジとは違い、PANTAとトシの真剣勝負のような演奏のぶつかり合いは必聴もの。この時のライブは、ライブアルバム以外にも『万物流転』のタイトルで映像作品が発売されていましたが、現在は入手困難かも。昔はYoutubeとかにも上がっていたりしましたが、今は殆ど無くなりました。まぁ映像の方は、ドキュメンタリーみたいな仕上がりなので、全体的な臨場感に欠けるのが難点かなと。
数少ない上がっている映像は、『 Blood Blood Blood』ですが、これは鬼気迫るという表現に相応しい様な迫力のある演奏です。これを聴いて何も感じなかったら、頭脳警察はお勧めしません。それくらい、自分でも凄いと思った演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Dm8x0Ubd3hg
アルバム1枚ものなので完全収録ではないのが残念ですが、それでも70分以上の濃密な時間が収められています。選曲もまずまずで、演奏も勢いのあるものですので、頭脳警察を聴いた事のない人向けの入門にもいいかもしれません。暑苦しいと拒否されるかもしれませんが。必要以上に語るよりは、まず体験してほしいなと。
余談ですが、このライブの翌日の即位の礼が行われた日、PANTAとトシは同志社大学へと向かい、『超非国民集会』なるイベントに参加します。同志社大学では一度も演奏した事がないという事で、『革命3部作』を演奏しています。しかしながら、昔のような熱気は感じられなかったと。
https://www.youtube.com/watch?v=mQO60U3z1ig
90年代の頭脳警察は、いくつかの大学での学園祭に出演していまして、一部映像が残っています。こちらは法政大学でのオールナイトライブに参加した時のものですね。画質的には良くないですが。
https://www.youtube.com/watch?v=IbT_o58Svx4
そして知らなかったのですが、NHKーBSの番組に出たこともあったのですね。そういえば昔、PANTAはNHKのラジオでパーソナリティをやっていたっけ。
https://www.youtube.com/watch?v=z5b7HdoUjQc
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます