第7話 猫とお付き合い。
「琢磨、今度の土曜日あいてる?」
朝から、下駄箱で、笹木さんに、
話し掛けられて。
「土曜日なら、1日空いてるよ。」
「そうなんだ。あたしも、今度の、
土曜日は、1日空いてたんだ。」
「タイミング良いね。」
「ほんとだね、何も、打ち合わせ、
してないのに。」
「じゃあ、続きは、お昼の時間。」
「うん。そうだね。」
僕たちは、授業中は、あまり、
喋らない。なんとなく、
お互い、周りに気を遣っていると
言うか。。。なんだろう。
この気持ち。
お昼の時間になると、僕は、
少しでも、笹木さんと、
お話しがしたくて、授業が、
終わって、休み時間になると、
急いで、あの場所に、行った。
「琢磨。」
「笹木さん。」
「今日はね、琢磨の好きな、
ハンバーグ弁当。」
「わぁ。本当?」
「そんな嘘は、つきません。」
「ありがと、笹木さん。」
「パカッ」っと、開けると、
見ただけで、美味しそうな、
ハンバーグ。。
嬉しそうに、笹木さんが、僕を、
見ている。。
「食べてみ。」
「うん。」
お弁当のハンバーグなのに、
柔らかい。。。
「凄く、美味しい。。」
「でしょ。」
笹木さんは、凄く嬉しそうに、
彼女も、ハンバーグを食べる。
「うん。良くできた。」
「いやぁ、こんなに美味しい、
ハンバーグ食べたことないよ。」
「ふふっ。琢磨、大袈裟だね。」
「いや、このハンバーグ。
一生、食べてられるくらい、
美味しいよ。」
「いや、飽きるでしょ。」
「そんなことない。僕は、
一生、食べたい。」
「あはは、それ、プロポーズじゃん。」
「え。あ、そうだね。。ごめん。
でも、僕は、本気で、そう思う。」
「あはは、え?」
「その、笹木さんの、ご飯が、
一生、食べたいです。」
「琢磨。それ、プロポーズ?」
「相変わらず、琢磨は、
面白いね。。。
まぁ、高校卒業まで、
気が変わらなかったら、あたしも、
考えてあげるよ。」
「え、嘘?」
「そんな、嘘つかないよ。あたしも、
琢磨、嫌いじゃないし。」
「ありがと、笹木さん。」
「ほら、早く食べないと、
時間無くなるよ。」
「でもさ、あたしも、お弁当、
2週間、作っただけで、プロポーズ
されるとは、思わなかったよ。。」
「あはは。僕も、笹木さんの事、
好きだけど、お弁当食べながら、
プロポーズするとは、
思ってなかったよ。」
「好きとか、琢磨は、本当、
しれっと良く言うよな。」
「本当の事だから、大丈夫。」
「まぁ、そこが、琢磨の良いとこか。」
「琢磨、今度から、あたしの事、
さくらって、呼んでよ。なんかさ、
笹木さんって、一応、
プロポーズした相手の、
呼び方として、可笑しくない?」
「え、あ。じゃあ、今度から、
さくらって、呼びます。」
「うん。」
「え、と、さくら。土曜日は、
何時に、何処に行けばいいの?」
「う~ん。元々は、お昼くらいに、
来て貰おうと思ってたけど、
告白された、相手だから、
朝、10時に、クロと会った場所。
あそこに来て。」
「うん。わかった。」
「じゃあ、琢磨。これからも、
よろしくね。」
「あ、はい。これからも、
よろしくお願いします。」
「ふふっ。」
「あははっ。」
僕と、さくらは、こうして、
付き合うようになった。。。
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