『アラビアンナイト　三千年の願い』（2022）

　今年観た映画の４４本目は、『アラビアンナイト　三千年の願い』。ランプを擦ると魔神が出て来て３回願い事を叶えてくれるという童話を大人のファンタジーとして映画化。

　監督・脚本が、『マッド・マックス』シリーズのジョージ・ミラー監督。で、魔人が黒人名俳優のイドリス・エルバ（アフリカ系アメリカ人かと思ったらイギリス人だった）で、もう一人の主人公がどんな役にでも化けられる曲者名女優ティルダ・スウィントン（怪物のような演技力と独特の容姿で存在感が凄いと思ってる）。というわけで監督とキャストに釣られて観ることに。

　孤独な女性研究者がイスタンブールで魔人の入った小瓶を入手してしまい、何故か、願いを叶えるのではなく、魔神の身の上話を聞く。そして、三つの願いは、

　というお話。

　まさかの魔神が小瓶に閉じ込められるまでの壮大なファンタジーだったので、びっくりして、さらにそこから最後に魔神と研究者が出した結論に、へええええ、となる一本。

　そんなに派手ではないし、すごく面白いというものでもないけれど、予想外に展開していく物語の意外性に驚かされた。こういう先の読めない物語を書ければと思ってしまうほどに。

『マッドマックス』のジョージ・ミラー監督かと思って、Wiki見てみたら、それ以外にもシリアスな医療ドラマや、アニメ、豚さんのファンタジーなど幅広く良い作品を撮っていた。そして、監督作品がそんなに多くはないとはいえ、なんと全部観たことある映画だったので自分でもびっくりした。

　次の新作『マッドマックス：フュリオサ』、絶対に映画館で観ようと改めて誓った。