勇者から離れたのは自分一人を選ばないのは許せない(ハーレムは嫌だ)というアーウィナ
それでも記憶消去と言う割と許されない悪事に手を貸していたのは惚れた弱みだったのか
その一方で実力に劣りながらもなんだかんだ言いつつ主人公と共に戦い、助け、アーウィナよりも出番の多かった印象のあるミスティラ
どちらが推しかと聞かれると…
勇者の強制力をもっと強力にして、いろんなセイギを仕込まれたアーウィナが真実のアイにたどり着くという作品ならもっと納得できたかなぁ
完結お疲れ様でした
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
恋は盲目と言いますか、勇者の蛮行も魔王を倒すために必要だと言われて、そうだと思い込むようにしていたのでしょうね。単に都合良く利用されていただけだったのですが。
アーウィナとともに戦うことよりも、ミスティラとの共闘が多かったですね。アーウィナのように強くはないけど、弱いなりに一生懸命なところは満明と共通するところがありました。恋愛をする間柄というよりも、友達という感じでしたね。
清正をというよりも、アーウィナは勇者という存在に恋をしていたようでしたからね。そのあたりをもう少しなんとかできたらよかったかもしれません。
編集済
(完結おめでとう記念:二次創作 僕らの決断・その後 2300字 ※性描写がかなり強めです)
『満明さんのお誕生日には・・・わたしの大切なものをあげてもいいですよ?』
「ふふっ・・満明さん、緊張しちゃってます。
もう、謝らないで下さい!
これは二人で一緒にすることですから・・・
お互い、気持ちのままに触れ合いましょう? ちゅっ・・♡」
あのときの言葉は今、目の前で実現している。
間接照明に照らされたホテルの一室、バスローブ姿のアーウィナと、ベッドの上で舌を絡め合い、お互いの熱を交換する。
吸い付きが激しくなり、息も出来ないほど抱き合って。次から次に溢れ出してくる「愛おしい」の気持ちごと、くちゅくちゅと撹拌していく。
『満明さんの誕生日は、一緒にデートがしたいです!!』
ーーそして迎えた今日。
電車で海沿いの街に出かけ、水族館を楽しみ。
喫茶店の「カップル用ドリンク」を、一つのストローで飲んだり。
ウインドウショッピングや、特設フロアの写真展を見たり。
予約した小さな和食店で、ディナーに舌鼓を打ったら…。
『満明さん・・温泉の時の、続きがしたいです。
今度は、逃げちゃ嫌ですよ?』
ホテルの前で、上目遣いで懇願されて、断れるわけがない。
無人チェックインの後、お互いにシャワーを浴びて今に至る。
女の子とするのは初めてで、緊張していたけど。
アーウィナに励まされて、最初の一歩を踏み出すと。
お互い『触れ合いたい!』いう気持ちに、歯止めは効かなくなった。
ーーああ・・バスローブを脱ぎ去ったアーウィナがベッドの上、艶めいた視線を送ってくる。
雪花石膏のような肌は、魔物との激闘を経てもなお、綺麗なままだ。
もう余計な言葉はいらない。僕は心のままに、アーウィナに指を滑らせていくーー
「あう! そこは、強くしたら痛いです・・
もう、謝るの何度目ですか? 初めて同士なんですから、二人で少しずつ、覚えていきましょう?」
「満明さんも、凄く熱くなって・・とくんとくんって、脈打ってますね♪
あ、そのままでいいですよ? 避妊魔法の刻印、予め入れてありますから。」
「ぐすっ、違いますよお・・嬉しくて、泣いてるんです。
一番大好きな人を、初めて受け入れたんですから・・・
・・あ、回復魔法は、今は使いたくないです。
この痛みも喜びも、全部まとめて刻んで欲しいんです・・」
「あ・・満明さんが震えて・・ポカポカして、じわあって温かいのが、広がっていってます。
ふふ・・私これで、満明さんの女になれたんですね♡
貰っていただけて、最高に嬉しいです、ちゅっ♡」
『腰が抜けちゃいました』というアーウィナをお姫様抱っこして、風呂場へ。
「あう、私が満明さんの体を洗ってあげかったのに。
でも、洗ってもらうのも・・恥ずかしいけど、いいなって思えます。
ーーきゃ、くすぐったいですよお・・♪」
「もう、また元気にしちゃうなんて。つんつん。
でも、二回戦目はちょっと辛いので・・
だから、その、えと・・む、胸で良ければっ!!」
「ふふ、重くて粘っこくて・・とても激しく飛び出すとこ、じっくり見ちゃいました♡
くんくん・・ぺろっ。苦いですけど・・色々、勉強になっちゃいます♪
さ、今度は私が洗う番ですよ♡」
「あう・・私、また欲しくなっちゃいました。
回復魔法を使えば、無限にできそうですけど・・今日はそのままがいいです。
マットの上に寝ていただけますか? 次は、私が動きますね・・んうっ・・」
ーーーそして長い長い激闘を終えた僕らは、バスローブ1枚でベッドに入る。
改めて、あの時を思い出してしまう。僕らの決断は本当に良かったのか?と。
『わたしは、もうここには帰りません。
満明さんと、外の世界で一生、添い遂げる所存ですからっ!!』
アーウィナは魔法省への仕官を。
僕は『勇者であり続ける権利』を放棄し、元の世界へと帰還した。
そして、二つの世界を繋ぐ扉は閉ざされた。
以後、「ラノベ世界に『真の危機』が訪れるまでは開かない」という強固な封印が、アーウィナの手によってかけられたのだ。
「満明さん、後悔していますか?
クロイツは辛うじて連れて来ましたけど、ミスティラや校長先生、赤竜王さんとはもう会えないですから・・・
魔王の代わりとして君臨していた元・勇者さま(清正)は無力化された以上、私が『抑止力』として居続ける理由も、薄くなりましたし。」
いや、後悔してるわけじゃない。
強すぎる力を持ち続けて、アイツみたいに、道を踏み外すのが怖いから。
地に足をつけた感覚を失わず、大切な女性(ひと)と一緒に、未来を歩いて行きたいんだ。
「あの道を閉ざして、二ヶ月以上が経って。
私やクロイツの魔法の力も、薄くなってきています。
このままいくとやがて、普通の人と、あまり変わらない存在になるのでしょう。
満明さん・・私が普通の人になっても、ずっとそばに置いてくれますか?」
なんて愚問なんだ。
何度でも誓おう、僕にとっての女性は永遠に、キミひとりだけだと。
あの日、失意の底にいた僕を連れ出してくれて。
特訓で潜在能力を引き出し、大切なものを守る強さを得て。
過去の自分の弱さや因縁と、少しずつ決別を果たして。
彼女の存在が、いつしか僕の生活の一部になって。
もう、アーウィナ抜きの人生なんてありえないんだ!
これからも・・一方的にしてあげる・置いてあげるとかじゃなくて。
互いに支え合って、人生の苦労も喜びも、分かち合っていきたい。
そんな感じの言葉を告げた。
「そ・・それ、もしかしてプロポーズですか?
ふふっ、ちょっとだけ早いですよね。
でも、満明さんや私が就職して、生活が落ち着く頃までには・・
正式に誓いを結びたいですね。
何にせよ、私の未来は満明さんが、全部予約済みですっ!!」
お互いにクスリと笑みをこぼし合い。
「愛してるよ」と囁き合いながら、触れるようなキスをして。
・・やがて、幸せな微睡みが訪れると。
僕らは肩を抱き寄せあいながら、そのまま身を委ねていった。
(アフター二次創作・END)
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらでも二次創作を書いていただき、大変に嬉しいです。
ありがとうございます。
エッチですね。素晴らしい(笑)
本編では身体の関係を持つにはまだ遠そうでしたが、切っ掛けさえあれば雪崩のように関係は進展していきそうですね。
満明もアーウィナも、2人一緒ならばどちらの世界で生きてもいいという感じでしょう。書いていただいた二次創作では満明の世界で生きることを選んだようですが、満明を勇者に選んだ存在はラノベ世界のほうで生きてほしかったでしょうね。とは言えすでに魔王もいないので、強力な力を持った勇者やアーウィナはあまり必要無いかもしれませんが。
アーウィナが魔力を失って不安なことがあるとすれば、クロイツが話せなくなってしまうかもということでしょうか。魔女の宅急便にいたジジのような感じですね。普通の猫になってしまいそうです。普通の猫になったら飲んだくれることもなくなるので、それはそれでよいのかも。
楽しくてエッチな二次創作を書いていただきましてありがとうございました。
追記
素敵なレビュー、ギフトをありがとうございます。
他の方も書かれていますけど、そもそもあんなクズが勇者として選ばれているのが疑問。そしてそんな行動しているクズ勇者を好きになっているアーウィナも男見る目全くないし、そんなクズに言われて人々の記憶を勝手に消してる時点で同罪なんじゃないのかと…
最後はハッピーエンドなのかなと思いますけど、それまでの勇者パーティのしでかしていることがアーウィナも含めて全く謝罪も反省もないのが微妙…
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
勇者はほぼ血筋で選ばれました。初期は真面目な性格だったので、勇者として認められていましたね。心の弱さから力に溺れ、奥底にあった傲慢な性格が表に出てきてしまったようです。
アーウィナが好きだったのは元の真面目な勇者ですが、性格が悪いほうへ変わっても尽くし続けていました。いつかまた元の真面目な勇者に戻ってくれると期待していたのかもしれません。
アーウィナは正義の魔法使いというよりも、恋に生きる女の子な部分が強いですね。正義よりも好きな男性に尽くしたいという思いが強いようです。しかしだからと言って、勇者の悪事を隠蔽したのいけませんね。
大団円の完結お疲れさまでした。
魔王を倒した勇者のその後って勇者が力に溺れるか、それを危惧した人たちに処されるかって裏話が有るけど、今回は力に溺れた結果だな。
最初に召喚された時は勇者の血筋だから、最低限の勇者の資格が有るから装備も認めてたんだな。でも、何処までも自分本意で仲間も利用するだけの存在で魔王を倒して得た権力に溺れてこの世界の王と思い込んで最後には自分には無い勇気を持っている満明とアーウィナを否定したことが決定打となって勇者の力を失ってメッキが剥がれたな。
そして、本当の勇気有る者として満明を世界と装備は認めて満明はこの世界の勇者に成ったな。
それでもクズは満明を認めずに仮初めの力を失ったのにわめき散らしているな、更に今までアーウィナに消してもらっていた記憶を戻されて罪を白日の元に晒されて、一般人レベルに落ちたクズは民衆にタコ殴りにされてるよ。
名実ともにアーウィナと結ばれた満明の元に有った小説、有れって世界が余りにも勇者の横暴に報われないアーウィナに最も相応しい運命の相手に繋がるように送ったものなのかもね。
こうして、真の勇者によって勇者を語る魔王は倒され、勇者は彼の愛する小さな魔女と結ばれて幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。
後、折角だから後日談にあの元恋人のざまも見てみたいね。
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
民衆は魔王を倒した勇者を恐れること無く、感謝の気持ちを持っていました。それを無下にして力に溺れ、無法に振舞っていたのが勇者ですね。末路は自業自得です。
勇者の血筋を持っており、初期はまだ真面目だったので勇者として認められた形ですね。力を持ち過ぎたことで心の奥底にあった傲慢さが露わとなり、無法を働くようになってしまいました。心が弱かったのでしょう。心の強さでは満明のほうが圧倒的に勝っていました。それゆえに、清正よりも満明のほうが勇者に相応しいと世界が判断したのでしょうね。
清正はなぜ自分が勇者の力を失ったか理解できないようです。勇者としての心を失っているので、永遠に理解はできないしょうね。今後は民衆から蔑まれながら満明への復讐を目論みそうですが、うまくいくことは無いでしょう。
こんな勇者では勇者の物語が終わってしまうと危惧した世界が、新たな勇者候補を求めて満明のもとへラノベを送ったのでしょう。失恋して落ち込むアーウィナへの救済でもあったかもしれません。
紆余曲折ありつつも、結果は世界が求める通りとなりましたね。満明とアーウィナはいつまでもしあわせに過ごすことでしょう。
とりあえずは満明とアーウィナの仲を裂けずに伊織はぐぬぬという感じですね。続いていれば力を失った勇者と組んで悪事を行い、返り討ちに遭って制裁を受けるという展開があったかもしれません。
完結お疲れさまでした!
素敵なお話をありがとうございました。満明はアーウィナちゃんだけの勇者ですね……!
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
アーウィナはようやく理想の勇者に出会えてしあわせになれましたね。
ひとつ疑問…
誰があんなアホを勇者に選んで、っていうか何故あんなクズを勇者に選んだ!?(笑)
アーウィナちゃんもあんなのを勇者だからと甘やかして好き勝手やらせるから勘違いして調子に乗ってアーウィナちゃん自身や満明君が迷惑被る結果になったんだと思うとなんとも…
そして結局クズ正と結ばれた筈のメインヒロインは出て来ず仕舞いでしたね…
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
勇者はある程度、世襲のような形だったようです。初代の血筋ではあるので、優先的に勇者の資格を得られたという感じですね。初期のころは性格も真面目だったようで、勇者として世界に認められていたみたいです。
アーウィナは良くも悪くも好きな男性に尽くしてしまうタイプなので、勇者に頼まれたら断れなかったのでしょうね……。勇者を傲慢なクズにしてしまった原因の一旦はアーウィナにもあるかもしれません。
シェラナはどこかで出そうと思っていたのですが、出せず仕舞いで終わってしまいました。もう少し続けば出番もあったのでしょうが……。
ハッピーエンドっぽく見えるけど、アーウィナの記憶消去の罪は有耶無耶ですか?これが悪戯をしてその記憶を消したとか、大したことで無いのならまだ良いですけど、彼女や妻を寝取られてその記憶を消したというのは、殴られるどころか下手をすれば殺意すら向けられても可笑しくない所業だと思いますが。
作者からの返信
勇者の悪事を諫めるどころか加担してしまったのは、アーウィナの悪い性質ですね……。悪いことだとわかっていても、好きな男性のために尽くしてしまうのがアーウィナという女の子なのです。善に恋をすれば善に。悪に恋をすれば悪に。アーウィナは正義のために魔王と戦ったというより、勇者のことが好きだから協力したという感じですね。本編では書かれていませんが、勇者の悪事に加担したアーウィナものちにお叱りを受けることになりそうです。