第15話 親友との出会いは俺を変えた③
後ろを振り向くと、京佳は泣きかけながら、言った。
「行かないで…」
!?
俺の中に走っていた恐怖と鳥肌を一瞬にして振り払われた。
は、破壊力やばすぎ…
そして、気づかないうちに俺の中の何かは壊れていき、俺は今まで、一度流したことのない涙が流れてきた。
「俺を助けてくれて、ありがとう。京佳。」
俺はあの日以来、気持ちのこもった言葉を初めて口にした。
よくやったよ、とみんなに言われながら、俺は京佳の両手を優しく握った。
その後、俺は京佳にいたよ、と京佳の両親に伝えられ、俺が泣いていたことに気づいたのか心配されて、京佳の家で一泊したのであった。
2014年5月4日 朝方
俺は昨日、勢いのまま、泊まってしまったが、なぜか京佳と同じベットで寝ていた。
これが高校生以上とかだった場合はかなりやばい状況だったけど、まだ小学生だから、ギリ大丈夫に入るのか?
俺は寝起きから少しパニックになりながら、脳を回転させていると、みんなが突入してきた。
昨日はよくやったな?何がだ?
忘れたのか?あ、いやなんかもう自分でもよくわかっていないのと、現状をどうにかしないといけないので…
おいおい、それはないだろ?じゃあ、俺たちが言うことを聞いてもらう?
わかったよ。何をすればいい?
俺はみんなに言われた通りにしたくは絶対にしたくはなかったが、俺が昨日、決めた以上しなければなかった。
これしたら、最低でも嫌われる。最悪の場合、少年院行き?
俺は隣に寝ている京佳に気づかれないように、後ろから抱きつく。
これは昨日、やられたことをやり返しているだけです。
俺はみんなにさっき京佳様の胸のバストを調べろ、と言われたんだが、普通に犯罪でしょ!?
刑法176条 不同意わいせつ罪になりますが、わいせつな行為をした時点、被害者が16歳未満(当該16歳未満の者が13歳以上である場合については、その者が生まれた日より5年以上前の日に生まれた者が加害者の場合に限る)の者の場合は、状況にかかわらずわいせつな行為をした時点なので、6ヶ月以上10年以下の懲役ですね。
未遂でもダメなので、もうダメですね。
みんな、俺が捕まることが面白いことなのかい?
バレなきゃいいんだよ?それでも犯罪は犯罪だろ?
ダメなことはダメなんだよ?
俺は京佳の胸を一瞬で触ったフリをした。
はい。Aですね。
え?触ってないだって?
さ、触りましたよ?疑うなんて酷いですね。
みんなは俺を冷たい目で睨んできた。
わかった、わかったから、やめてくれ。
本当は触ってないよ。
後、触らなくてもわかるやろ。
小学1年生でB以上な人普通はいない。
B以上の人に対して、謝れ?
それはそうですね。その方々へ。
大変申し訳ございませんでした。
「ん?誰?」
あ…あ…あ…
俺は抱きしめていたことを忘れてみんなと話し合っていたため、詰んだことについて、みんなはどう思う?
お疲れ。おつ。ドンマイ。
そうの通りですね。
「あ、はい。古俣と申します。」
京佳は頬を真っ赤くして、ものすごいスピードで布団から出た。
ベットの上で寝転がりながら、美味しかったよと言え?
それは流石に無理です。ダメです。
俺も少しオーバーヒートしながら、ベットから立ち上がった。
「यो स्वादिष्ट थियो」
俺は少しから完全に変わり、小声でネパール語で、それを言った。
バレた瞬間、俺は詰む。
いや現段階でも詰んでいるから、完全に詰みとなる、の方がいいか。
日本語で言え?それはダメです。
「え?なんて?」
「おはようございます。今日はとても良いお天気ですね。」
俺は最速の早口で、かなり聞こえづらく言った。
「曇りだけど…?」
京佳はカーテンの隙間から、空の色を見て判断した。
俺も湿気で曇りと判断しているが、念のため、曇りかどうかを確認してみたが、ちゃんと曇りだった。
というか!?聞こえたんかい!?
じゃあ、史上最速にすれば聞こえなずに吐けるって?
確かにそうかもね。
「私共は寝ているところに抱きつき胸を触ろうとする未遂事件をしたことに対して、この度は誠に申し訳ございませんでした!!」
俺は史上最速の早口(3秒)で言い切り、完全に気づいていないだろうと確信していた。
まずいまずい。ドヤ顔になりそうだったため、俺はギリギリ耐えた。
何にドヤっているんだよ?史上最速の早口をいたことに対してです。
「え?む、胸!?さ、触った…の!?」
え?聞こえてたの?
いや待て待て。あれ全部が聞こえるわけがない。
だから、俺は胸のところだけ、強調していたのか他と比べて遅かったのか…
そんなことより!未遂ということを伝える。
「はい。その通りではありません。私は京佳に抱きつき、胸を触ろうとしましたが、実際には触ってません。なので、未遂で終わったのです。」
京佳はこの2日間の史上最高傑作レベルのオーバーヒートを見せてくれ、なぜか俺には殺意というオーラが見えているのだが、気のせいだろうか?
寝起き直後に出せる声の大きさを遥かに超え、家の中で京佳の声が鳴り響く。
「それでも!!変態!!」
俺は普段は避けれるはずのパンチを油断していたのか、なぜか知らないが右の拳を顔面にくらった。
みんな、俺の顔、8割陥没した?
していない?なら、良かった。
その後、俺たちは…俺はとても大変気まずい空間を何もなかったオーラでなんとか昼ご飯までのりきった。
昼過ぎ
昼ご飯を食べ終わった俺たちは京佳のお父さんにより、強制的に近くの公園に連れていかれ、公園のブランコに座ってどうすれば良いのかわからなすぎていた。
「何をすればいいんでしょう。」
俺はとりあえず、ブランコを漕いでブランコになった気分で、位置エネルギーを感じていた。
位置エネルギーってすごいなー。
心の中で棒読みして、青い蒼い空を見ながら、どうすればいいか考えていた。
「ねぇ…」
俺が青い蒼い空に浸っていると、何か聞いたことのあるお声が聞こえてきた。
京佳様が自ら、来てくれたぞ?良いチャンスだ?謝れ?
おまえらがやれって、いたんだろぉーー!
でも、やったのはおまえだって?それはそうですけど…
俺は心の中でため息をし、謝ることを決意した。
「朝はも…」
俺はブランコから立ち上がり、京佳に謝ろうとしたが、両足に覚えのある感触がした。
そこで…待…て…て…、と身体の中に恐怖が走る。
「京佳、ごめん…今はほか…」
俺の顔は青ざめ、とても震えた声で言った。
「ど、どうしたの?」
京佳はこの俺を心配してくれている。
だが、これはもう誰にも…
「どっか、いけ!!」
俺は目震えながら、目を合わせなず、頑張って力強くいうと、京佳は俺の両足を掴んでいる手を見たのか、後ろへ倒れ、一瞬驚き、ビクビクと震えていた。
俺はなんで見えているのかはわからないが、関わらせないように京佳を突き離す。
「おまえなんか!!最初からどうでもいいだよ!!」
俺は京佳に嫌われるように…
でも、本当は…
「じゃあ!!あれはなんだったの!?昨日、私に…」
京佳は立ち、泣きかけながら、俺の目をちゃんと見てくれた。
「どうしたんだ!?」
これに気づいた京佳のお父さんは俺たちのところへ走ってきた。
「नआउ ! !」
京佳のお父さんは立ち止まり、下がっていった。
「昨日のあれは演技…だ。だから、ほかっておいてくれ…」
あれは演技じゃない…
「私には演技には見えなかった!!」
「演技じゃなかったら、なんなんだよ!!!」
反論してきた瞬間、俺はそれを返した。
京佳は下を向き、行き詰まったのか黙ってしまった。
「だから!ほか………らないで………俺を…助…けて……くれ……」
あぁ、なんでたろうな。
この涙は。なんで俺はまた助けを求めてしまったのだろう。
俺は京佳を巻き込みたくないだけなんだ。
だから、突き離さなきゃ………
俺は頭の中が白くなっていく。
考えることがどんどんできなくなっていく。
俺の意識が少しずつ遠のくように…
俺が俺じゃなくなるように…
「それでも!私は!!」
「あぁ…僕は誰なんだ?」
※ यो स्वादिष्ट थियो→美味しかったよ
नआउ ! !→来るな!!
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