第11話 親友のグーパンは痛いです

丸見えの下心溢れた目をしていた。


京佳様に触れさせるな!ですよね。

私もそう思っていますが、言い分を聞いてあげましょうよ、というわけはないです。


俺は京佳をお姫様抱っこして、保健室に連れて行くために立った。


恥ずかしかっただけかもしれないが、顔が熱くなってるから、一応、測ってもらおう。


「ちょ!ちょ!ここは俺がやるから、君はここで待っててよ。」


「いや、いいよ。俺が連れて行くから。」


クラス中がこの口喧嘩(?)を見ている。

先生がくる前に終わらせないと、虎神の退治は厳しくなる。


いや怒られるだけでしょ?それはそうだけど!


約束を破ってしまう。

破ってしまえば、全てが水の泡になる。


そいつは怒りに任せて、右手を強く握りしめた。


右ストレートでくるんかよ。


そんなに目立ちたくはないけど、これはカウンターして終わり。


「京佳様に!!触れるなぁ!!」


そいつは両足を踏み込み、俺に殴りかかりにきた。


「目立つのは嫌いだから、すぐ終わらせるよ。」


俺はそう言いながら、そいつの拳を左手でキャッチし、左腕を手前に引いた。


そいつが体勢を崩した隙に俺は背後に回り込み、右手、左手と両手を拘束した。


「なっ!?何するだ!?佐伯くん!?」


教室内で立って見ていたクラスメイト1人が急に拘束したそいつの援護をし始めた?


「おいおい!マジかよ!佐伯!そんなやつだったのかよ!」


なんか1人増えた。


おそらくそいつが優勢になるためだろうけど、もうこれは手遅れだろ。


ここは下手に反論するより、第三者の意見がとんでくるまで待機しておこう。


俺はそいつの拘束を解いた。


そいつは仲間2人のところへ走っていった。


「おまえが京佳様に何をしようかお見通しなんだよ!!」


俺がイタズラしていることがバレているということね。


恥ずい…


「例えば?」


俺は目を晒し気味に尋ねた。


「それは!あれだ!あれだ!な、武史(たける)。」


「そうだ。あれだ!あれだ!な、秋瀬(あきせ)。」


こいつら、言うのが恥ずかしいのかわからないかは知らないが、俺よりひよってね?


「そうだ!俺たちはおまえが京佳とセ…」


すると、そいつ=秋瀬は数秒間、時間が止まったかのように、無言になった。


セ?


みなさん。「セ」から始まる言葉が何がありますか?


「セ」から始まる言葉なんてあれ以外ないよな?うん、ないね。そうだね。


全員でこいつらみたいな流れをすな!

早く教えてよぉー。


途中に「ク」と「ス」が入る?うーん。なんだろう。俺は1つ思い浮かべることができたが、確定はできない。


よし!聞いてみよう!


「秋瀬!その途中には「ク」と「ス」が入るんだよな?」


俺がそういうと、クラス中は本当に時間が止まったかのように唖然とした。


「そ、そうだ!おまえの口から吐け!!」


「は!は!は!いいだろう!この魔…私が!直々に暴いてやろう!」


俺は少し間をあけ、みんなの好奇心を俺に向ける。


「その言葉は!!セクシャラスゲーム!!俺は前、夜更かしし!!京佳にボコされたんだ!!」


俺は決めてやったぜ、みたいにドヤっていたが、クラス中は北極のように冷めていた。


誰も喋らない。

いや、誰も動かない方が正解だろう。


「あれ?みんな、どうした?」


俺は今、みんなが動いていないことに気づき、え?どうしたの?状態になっていた。


そして、俺は京佳が立っていることに気づいた。


「京佳ぁ。無事だった?」


「誤解されかけたでしょうがぁ!!」


俺は京佳に容赦なくグーパンをくらい、無事に倒れた。


その後、俺は清華から、俺が例えば?と言ったときから京佳は気を取り戻していたことを聞かされたのであった。


5月27日 6:24


今日は虎神の最終日でございます。


非常にまずい状態でありますが、協力者との約束を果たし、退治をしましょう。


で、昨日の昼放課のときに気絶させられた後のファミレスでの出来事をようやく聞いたのだが、どういうことか、よくわからなかった。


昨日 昼放課


-

俺はいつも通り1人ぼっちで食べたかっただが、なぜか京佳が俺の席まで椅子を持ってきて、一緒の机で食べようとしていた。


「なんで京佳は来るんだよ。」


「いいじゃん!」


「よくないからいってるの!」


え?京佳様と一緒に食べれることを感謝しろ?

なんで?家とかでも一緒に食べれるから別に高校で一緒に食べなくてもよくないか?


おまえ、京佳様と一緒に食べたいと思っている人がいても、京佳様と食べれない人だっているんだぞ?


俺は食べたくないなのに、勝手に来ているのですが。


じゃあ、飯食うな。


なんで!?あ…


俺は食べたくない、と言っている。

一緒に食べたくないではなく、食べたくない…


どうすれば、食べてもいいのでしょうか?


京佳様と一緒に食べるなら良いのですね。


「京佳!一緒に食べよ!そうしないと、俺の昼飯がなくなってしまう…」


「やった!!いいよ!!何いっているかはわからないけど!!」


ん?ついでにファミレスのことも聞け?

あ、確かに。虎神に関係するかもしれないから、聞いておかないとね。


完全に忘れていましたが、これでお許しください。


俺は弁当の蓋を開き、食べる準備をしていた京佳に話しかけた。


「あのさ。京佳、2段式の弁当の1つ目に入っている卵焼きと京佳の胸、どっちの方が柔らかいかな?」


俺は単純にまず思ったことを言った。

おそらく地雷でしょうけどね…


「死にたい?」


「いや、死にたくありません。」


で、ここからファミレスに行くのです。


その前にどうしたら、こんな地雷発言できるかって?


なんとなく思ったことを言っているだけですけど?


だから、それがどうやったら、言えるんだ?


なんとなくです。


そのなんとくを教えてくれ。


…よし!本題に入りましょう!!


逃げるなぁーーー!!!


京佳は満面の笑みで拳を握りしめていた。


「京佳様?最後にご質問よろしいでしょうか?」


「いいよ。」


「昨日の俺が気絶した後のファミレスのことについて、教えていただけませんでしょうか?」


そして、ここで私はみなさんとゲームを始めます。


ルールーせーつーめーいー。


簡単です。 

この後、私が殴られるか殴らないかを予想して、お答えするだけです。


では、お願いします。


殴られない1名 殴れる その他。


「あの後は、私は怖いと心配の両方の気持ちで救急車を呼ぼうとして、救急車が連絡する前に佐藤さんは亡くなられて、みんなが同時に目を離したときに佐藤さんは消えてしまっていたから、救急車を呼ぶのはやめて、警察に切り替えて、連絡したのだけど、ファミレスの監視カメラが壊れていて、それに関する情報は不十分により、未遂に終わったことになって、その場にいたほとんどの人が幻覚を見ていたで、片付けてしまったぽい。で、虎神の退治は佐藤さんがどこにいるか、手掛かりもないわけで、厳しくなったよ。後は!佐藤さんはその後、行方不明になっちゃったから、本当にわからなっちゃった。恋太郎!どうするの?」


うん。聞き取れたけど、他の人が聞いたら、絶対わかりづらいぞ?


「そうだな。京佳。俺の協力者に一度、相談し…ヴォエ…」


俺は返事をしている途中にまた容赦なしのグーパンをくらい、お亡くなりになったのである。

-


佐藤さんが亡くなっている場合、絶望的で生きていた場合、新しいオリジナルSCPが出ている可能性がある。


俺はベットに寝転がんでいると、寝室のドアが開いた。


「お!はよう!恋太郎!2週間くらい!ポストに入っていたもの!持ってきたよ!」


グーパンされないよな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る