第6話 親友に悲しい思いはもう…させたくない!!!

「寝起きのところ、悪いのだけど、今、8:03です。」


「え!?なんでもっと早く起こしてくれなかったの!?」


「俺もさっき起きたんだよ。」


えーと、遅刻は前提条件?


諦めるな、ていうけどね。

キツイんだよ?あと、30分程度で準備終わった状態で、高校着くの。


「恋太郎!あと、3分で終わらせるから、そっちも準備しておいて!」


え!?まさかの間に合わせる気ですか!?


それはそうだろって、同情もしてくれないのですか…


「りょーかい。」


3分後…


「お待たせ!恋太郎!行ける?」


「ああ。行けるよ。で、1つ言うことがある。」


「なに?」


「ふっ!それは!高校まで、闇のゲームをするのだよ!」


「?」


「ルール説明をしよう!!高校に先にどちらがつくか勝負。禁止事項としては、交通機関禁止!以上でございます。」


「うん。わかったけど、どこが闇なの?」


「負けた方が罰ゲームです。」


「よーい!スタート!!」


「ちょ!」


先手必勝ということですか…


早く跡を追えや、と言われてもぉー!!


「よーし。いってきます。」


まぁ、俺なら追いつけるけどね。

という強者感出しておいて、と。


俺は全速力で高校に向かった。


数分経ち、俺は曲がり角を曲がり、信号に差し掛かろうとすると、前に京佳がいた。


高校まで残り1200mぐらいだから、勝ちだな。


京佳が信号を横断していると、途中で倒れた。


ん!?足でも挫いたのか!?


京佳の左右から車がきていないかを確認する。


マジかよ!?右から車しかも、運転手、気を失ってやがる!


75m


京佳のやつ、何してやがる!?

早く立って渡りきれよ!!


65m


あれ?足が動かない…


「そこで…待…て…て…」


55m


頼むから!


45m


動けっ!!


俺は全力で振り払おうとすると、振り払えた。


走れ!このときのため!ここまで、やってきたんだ!!


30m


俺は信号の横断歩道の白線につく。


20m


白線から俺は一歩踏み出した。


15m


京佳は呆然とし、車を見て止まっていた。


10m


「京佳!!!」


5m


俺は手を伸ばした


3m


俺は右手で京佳を掴み、向かう岸まで投げ飛ばた。


0m


その直後、左手で暴走した車のドアハンドルを持ち、体が持っていかれる寸前で右足で地面を蹴り上げ、車の天井に乗ることに成功した。


なんで命をかけてこんなことしているかって?

知らないよ。


ただ、俺は…


9年前、あれはまだ京佳に弟がいたときの頃だった。

-

俺と京佳の2家族で川に遊びに行ったときのことだった。


2015年8月16日


俺は川に入ろうとも思ったが、少し強めの風が吹いていたため、入るのをやめ、SCPを考えていた。


その日はちょうど、俺が作り始めてから、33体目を記念する日で、俺は特に3が好きだったから、特別なものにしようとしていた。


でも、33体目が一向に思いつかなかった。


何にしよう。

どういう個性にしよう。


ネーミング意外はちゃんと考えていた俺は川に入ることもなく、考えていた。


ブラックストーカーの個性は、一定の距離で相手を見続ける、ちょっと不器用でヤンデレみたいな感じの恥ずかしがり屋さん。


虎神の個性は、善良な霊から悪霊に変わる、アニメで言うところの◯◯◯◯◯◯◯が◯◯◯によって、闇堕ちしていく目立ちがり屋さん。


それから全部挙げていくとキリがなくなるから、これぐらいにしておこう。


うーん。


俺がそう考えていると、泣いている京佳の弟が1人で流れが激しいところの近くにいた。


京佳や親はどこにいるんだ?

あそこら辺は石が滑りやすいから下手したら、さようならだぞ?


俺は京佳の弟を見続けていた。


なんで、泣いているのだろう。

とりあえず、危ないから近くに行っておこう。


俺は京佳の弟が滑ったときために、そこに向かっていたが…


「恋お兄!」


京佳の弟は俺に気づき、手を振ってくれた。


そこで手を振るのは危ないぞ?


京佳の弟がいたところは、落ちれば、深さ2m。


俺が行ったとしても助けられない。


「そこで待ってて。」


俺は向かうスピードをあげると、京佳の弟は一歩を踏み出したとき、少し強い風が吹いたのだ。


京佳の弟も頑張れば、6歳で耐えれるレベルだったが、足場が滑りやすいのと、片足状態だったため、体勢を崩し、川へと落ちていった。


俺は親に助けを呼びに行こうとしたが、足が動かなかった。


動かそうとしても動かない…


どうして?俺は足を見ると、幻覚か本物だったかは今でもわからないが、何者かに俺の両足を掴んでいた。


「そこで…待…て…て…」


俺は体に戦慄が走り、俺も滑って体勢を崩した。


誰?

-


ここまでが俺が覚えている記憶。

そこからの記憶は俺が失神していたため、覚えておらず、目覚めたときには、大泣きしながら、俺の看病を両親としていた。


俺はそこで京佳の弟が死んだことがわかった。


俺は事情を両親から聞くと、そのとき、京佳は弟と寸前まで一緒にいたらしく、親に言われたここから先は危険だからダメと言われたボーダーを2人で越えようとしていたが、京佳はやっぱり危ないから、引き返そうと言った。


だが、弟は京佳が越えようと言ったのに、寸前でやめようと言ったことに対して、なんで?となり、喧嘩が始まった。


言い合いになった末に、弟は1人でそのボーダーを越えていき、京佳はもう知らない!状態になってしまった。


その数分後、弟が心配なのと、仲直りしようとして、弟が行った方向に向かったら、頭から血を流して倒れている俺と溺れている弟を見つけ、今に至るらしい。


それであいつは自分だけ助かったら、引きづるタイプだからさ、悲しい思いはもう京佳にさせたくないんだよ。


だから、今は黙っていてくれないか?


俺は後方の右の窓ガラスを両足で割りながら、車内に侵入する。


入ると、俺は前方の席と席の間を通って、前に行き、運転席まで着いた。


すみませんが、少し下がっていてくださいね。


俺はブレーキを踏むが…


マズイ…


止まらなければ、大通りに出る。

仮に車との衝突を避けれたとしても、ガードレールに正面衝突する。


そうなれば、2人ともタダじゃ済まない。


俺はブレーキを少し強く踏んだ。


大通りまで残り80m


この車は今、時速120キロ。

普通止まるまでに90mは必要。


10m近く足りない…


なら…


60m


右側のドアが開けて、ギリギリまでスピードを落とし、この男性を抱き抱えながら、受け身を取って、飛び降りるしかない。


30m


俺はドアを開けた。


10m


抱えながら、降りる準備はできた。


5m


!?


と…


俺は男性をドアから放り投げ、横転しない程度にハンドルをきる。


20cm


車はギリギリ大通りに出ないところで、道路に跡を残し、止まった。


俺はすぐに車を降りて、放り投げた男性の方を見に行くと、怪我はしていなかった。


あのとき、一瞬が虎神が見えた。


虎神は出てきて1週間までは善良な霊と同じ。


だから、男性を放り投げても、虎神が護ってくれると信じることができたから、この判断ができた。


逆に信じていなかったら、更に大惨事を招いていただろう。


俺は救急車を呼ぼうとしたが、周りの人が呼んでいたらしく、5分後ぐらいに到着した。


その後、京佳とも合流でき、警察の方から、事情聴衆を受け、高校に向かった。


12:34


「お昼になっちゃったね。」


「そうだな。」


「お昼どうする?」


「じゃあ、京佳にしようかな〜。」


「え?」


「嘘で…」


俺は冗談を言ったつもりだったが、京佳に背負い投げをされた。


「うぐぅっ!」


「変態!!」


「ちょっと、冗談を言っただけじゃないですか!?」


「それでも、変態なのは変態なの!!」


俺らは周りの視線を集めてしまったのであった。






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