第5話 親友はいろんな意味で強すぎる

「!?え?虎神って、恋太郎が作ったSCPの2番目のやつ!?」


みなさん。やばいことになってしまいました。


「京佳。3日後の5月24日の日曜までに98人。集められるか?」


「え!?私が98人も!?」


俺が半分集めるって、言えよ、と言うなぁーー!!


だから、その脅しやめてーーー。


俺はなくなく言う。


「じょーだんだよ。俺が半分の49人集めてくるから、残り頼めないかな?」


「え!?恋太郎が!?」


頑張れ、で済ますなよぉ!!

助けてくれださいよ。

みなさん。私、1人で集められるわけがない…


え?まず諦めるなって!?酷いよー!


「おいおい。俺が集められないと思っているのか?はい!もちろん集められません!!」


「どっちなんだよぉ!!かっこいいと思ったこっちが損したぁ!!」


「かっこいいと思っていたんかい!!」


だから、良かったじゃん、で済ますなよぉ!

ほら、顔赤くなっているから、意識されているじゃん、もやめてくれぇーー!!


「それより、京佳様。一緒に98人、集めてくれませんか?」


「いいけど…、なんで3日後までに98人、必要なの?」


あ、そっかまだ退治方法と結末を言っていない。


台無しにしてくるじゃねぇよ!先に言えや!

もう辞めてくれて、リピートするのが、きついです。


俺はNO.2 虎神の説明をする。


「虎神はとある山に現れ、ときどき姿を人々に見せる。1週間後までに退治しなければ、その町に災いがくる。退治方法は100人で同時に「鎮まれ」と大きな声で言う。だから、あと98人必要なんだ。」


次は何!?勝手に京佳様を入れているじゃねぇ!だって?


もういいじゃないか…

良くないから言っている?


「わかった。やってみるよ!」


だってよ。これなら、いいでしょ。


心の住人は後に引いた。


俺たちはその後、これからどうするかを話し合…


一方的に話されて、京佳の家まで来たのである。


「じゃあ、またね!恋太郎!」


「ああ。また、明日。」


手を振れ、か。

 

俺は京佳を振ると…


「待って!!」


「はい!?」


「ドアが開かないし、中に誰もいない…」


あ…朝…、京佳のお父さんに鍵を閉めてもらっていたな。


「じゃあ、俺の家来いよ。待つのは怖いだろ?」


「いいの!?」


「いいのって、知らない人じゃないんだし、いいだろ。」


て、言えばいいんしょ!?みなさんよ。


その後、心の住人に褒めてもらいながら、嬉しそうな京佳を連れて帰ったのである。


17:25


「そういえば、恋太郎ってさ。両親とか帰ってこないの?」


いきなりなんの質問!?


え?これはビッグチャンスだ!て?なんの!?

これだから、君は?て、え?どういうこと?


「親はゴールデンウィークとお盆、正月以外は帰って来ないよ。」


「え?恋太郎の両親の仕事って、ブラック企業?」


「な、わけあるかぁ!」


「あ、戻った。」


「何がだ!?」


あー、やってしまったね、じゃねぇよ。

何がやらかしなんだよ。


て、そういうこと!?

俺、ずっとこんな感じで返したりしていたの!?


キモすぎだろぉ!!


「え?まさか、ブラックストーカーのときからずっとさっきのこんな感じだったの?」


「え?うん。そうだよ。」


あ、はい。俺はその場で倒れ、気を失ってしまった。


17:34


俺は起きた。


「あ、おはよう。恋太郎。」


「え?朝?」


「夜だよ。」


「トゥエンティワァン?


「トゥエンティだよ。」


ショート会話で成り立っていることが不思議だが、とりあえず少しの間、気を失っていただけか。


幸いなことにも、家の中に入っていたため、助かったが、外だったら、どうなっていたか…


て、勝手に俺のアフレコすな。


「ありがとうな。京佳。」


「お、お礼きた!?」


「お礼しちゃいけないの!?」


「いや、して欲しかったけど!?」


マジで謎の会話でなんとか夜ご飯まで辿り着いた。


いやいや、続けろ、言うなよ。

毎回毎回の返しがすぐに思いつくけど、ずっとやるとキツイんだよ?

 

「いただきますの前に私の作った即席料理を紹介しよう。エントリーNo.1ただの炊いた米。エントリーNo.2昨日の余りの味噌汁エントリーNo.3ホームレスからもらった肉で作ったとんか…」


「いただきます。」


「途中で聞くのやめるなよぉー。」


「え!?ホームレスからもらった肉!?」


「そこだけ反応するんかい!?いや、嘘だから安心して。かっこ1と2は本当だけどかっこ閉じる。」


そして、また不思議な現象が起こりながら、夜ご飯を済ましたのであった。


とうとうやってきたお風呂イベント。前日は京佳様が寝ており、やってきませんでしたが、大チャンスです。


勝手に実況しないでくれ。


「恋太郎!風呂、先に入りたい?それとも…」


ん?これどっちだろう。

先に入りたいのか先に入ってほしいのか…


一緒に入ろうと言え、じゃなねぇよ!!

誰が京佳の裸見て特するねん!!


俺が言おうとしたとき、2人の声が被った。


「昔みたいに一緒にお風呂入るぅ?!!」


「京佳、先に入っていいぞ。」


京佳は早口で最後、めっちゃテンションが高くなかった?


で、聞き取りづらかったけど、顔がオーバーヒートしそうで、目がこっちみてあっち見たの繰り返しということは、心の住人が言えって、言っていた一緒にお風呂入る?か?


え!?はい!?き、気のせいと言うことで、しけっておこう。


「すまん。なんで言った?」


「な、な、なんでもないよぉ!?さ、先に入るね!?」


「う、うん。」


なんか、恥ずかしいな。


こっちはこっちでさっきから、一緒に入ろう入ろうって、うるさい。


それから数十分経つと、京佳が出てきた。


「お待たせ。」


「ああ。俺の服で本当に大丈夫か?」


「あ、うん。全然大丈夫だよ!それより、貸してくれてありがとう!」


風呂入ら終わってから、ニヤけている京佳。


なんで、ニヤけるんだ?


みなさんはもちろん、俺の服に対して、と言ってはいるが、それだとしたら、相当は変態だぞ?


京佳様に変態というな!!

反発してきたぁー!!


この度は誠に申し訳ございませんでした。

いやでも、京佳の胸は変態かもしれないな。


変態ではない!あれは暴力だ!

ここはのってくれるのかい!!

一応、あってるけど!?


ならいいじゃないか、我々の推定だと、Eに近いDカップ!?

その情報は求めてない!! 


いやでも、日本の平均はCだから、京佳は勝ち組なのでは!?


「明日、学校だし、早く寝よう。」


うん。もう連続で死亡確定イベント続いているから、さっさと忘れたい…


「や、やだ!」


「ワッツ!?」


「I want play games !!」


「I don't like it !!」


「 I want to do it !!」


「Then please do it alone !!」


「I want to play games with you !!」


「ゲームするから、それで許して〜。」


「やった!!じゃあ、これしよ!!」


俺はその後、親友にいろんな意味で完敗した。


気づけば、朝になっていた。


あ、ああ?ああ。そういえば、昨日の夜から今日の2時ぐらいまで、ゲームで盛り上がっていたんだっけ?


ボロ負けでしたけど…


今、何時だ?


7:59


ん?昨日より、遅く起きてますよね?


高校が確か8時30分までにつかないと遅刻でしたよね?


えーと、歩きで30分ぐらい。


詰んだ?じゃねぇよ!!

いきなり、喋ってくるなぁー!ビビるだろうが。


「京佳。起きて。京佳。」


「もう少しだけぇ。」


「何がだよ。」


俺は手で肩を触り少し揺らしているが、寝言を言うだけで、起きない。


今のうちに触れ、じゃねぇよ。


俺は寝室から布団を持ってきた。


8:02


よし、ロールケーキの出来上がり。


俺は京佳に布団を巻きつけた。


佐伯 京佳選手は起きたどんな反応をするのでしょうか!?


「ん?おはよう。恋太郎。」


「あ、おはよう。」


いつも通りでしたぁー!!




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