第4話 親友が勘違いしている間に2番目のSCPの出没していた

7:04


私は起きた。


ここ、どこ?


私は理解するのに、手間取る。


え?ん?まず、ベットにいるっていうことは誰かの家の寝室?


次に私はここで寝ていたの?


私は着ている服を確認する。


脱がされた痕跡や下着はズレていない。

だから…


服を着たまま…?


それなら、服に…


私が恥ずかしがりながら、妄想していると、ドアノブが動いた。


え!?いきなり、犯罪者登場!?


私はとっさに枕を取ると…


あれ?この枕。恋太郎の匂いがする?


私が枕を持つと、ドアが開き始めた。


とりあえず、これで目眩しにして、隙間から逃げる。


で、左右前方確認して、外と繋がるドアを見つけてそこから、逃げる。


ドアの向こう側にいる人影が見え始めてきた。


私はその人の顔を確認せずに枕を顔に向かって投げた。


その隙に僅かにできている隙間に向かって走る。


「え!?うわぁ!?」


枕は見事に顔に当たった。


私は隙間に入り、向こう側へと行くことに成功した。


えーと、右はリビングみたいで左に玄関みたいのが、見えるから左!


私は寝室を出ると、左に曲がり、玄関を目指す。


この後はドアが開いているか確認して、開いてなかったら、開けて外に出て、誰かに助けてって言う。


私はあともう少しのところで左前にあるドアが開き、通路の右側に避けたが…


「痛っ!」


私は足を捻ってしまった。


マズイよ。これじゃ逃げられない。


「ん?何してるの?」


私は出てきた人の顔を見なずとも、声でわかった。


「え!?恋太郎!?なんで!?」


私は恋太郎がいることにびっくりした。


私は理解に追いつけていないため、何がどうなっているのかわからなかった。


「なんでって。ここ、俺の家だよ?」


「え?」


恋太郎は顔でも俺の家だよ、といっていた。


「あと、京佳のお父さん、来てるよ。」


え?じゃあ、さっきの人って、パパ!?


「キョーカ〜。酷いよ〜。いくら嫌いだとしても、枕を頭に向かって投げることはないだろ〜。」


いやでも、パパならいっか。


「恋太郎…。昨日、何かシた?」


私は聞きたいことを恋太郎に尋ねた。


もしかしたら…


昨日、めっちゃ恋太郎がイケメンに見えて、すごくかっこよくて頼もしくて優しくて…


いや!もともとかっこいいけど!!


私は心の中で興奮していた。


だから、昨日の夜、何かされた…かも…?


はい。みなさん。おはようございます。


私は古俣 恋太郎と申し上げます。


なぜか親友の京佳はお父さんの頭、いや顔に枕を投げたらしく、事情を聞き出そうとしています。


心の住人さんはこの、昨日、何かシた?という言葉について、どうお考えでしょうか?


ここはシたと言え?は?

終わってるやろぉ!!!

犯罪犯になりたくないわ!!!


はい?京佳様を手に入れるチャンス!?


そんなのことしんくていいわ!!

誰があの女、欲しいと思うねん!!


「シて…ないですけど…」


俺は目を逸らして言ったせいもあってか…


「ん!!せ…うん…」


俺は親友に対して、いつと通りに話せなかったのは恥ずかしいからである。


みなさん。京佳だけなら、まだ言える自信しかありませんが、お父さんがいる。


ん?将来のお父様に恥ずかしがっていたら、お嫁に出してくれないだって?


だ・か・ら、俺が京佳を好きなわけないやろ!!


俺に「せ」から始まる4文字の言葉を言えって?


俺は心の住人から教えてもらう。


あー、確かになんか、ん!!の次に「せ」が聞こえた気がする。


この状況で「せ」から始まる4文字でしょ?


責任?じゃないか?

違う?他にあるのか?


しょうがないからヒントをくれてやる?

いや、気にしてないから、もういいんだけど…


ん!?京佳様の前で声に出して、答えないと俺の黒歴史を言い続ける!?


それは俺の精神が死にします。

すみませんがヒントをくれませんでしょうか?


えーと。カタカナ4文字で途中に「ッ」が入る?


俺は全身全霊で答えを考える。


うーん。あ…


俺は答えを出してしまった…。

ほとんどの人なら、聞いた瞬間、思い浮かべるよね。


俺には無理だったよ。


で、みなさん。本当に言わないとダメですか?

せめて、お父さんがいないときにしてくれませんか?


今、言えって?酷くない!?

ん?昨日の俺の方が最低傑作並に酷かった?


じゃあ、今日のこれは大丈夫ということなんですか?


返事しないでよーーー。


はぁ…


俺はこれは言わないともうダメだと判断し、お父さんの前で言うことを決心した。


いくぞ。京佳よ。変な意味で受け取らないでくれ。


「京佳。変な解釈はしないでくれ。さっきのって、セ〇〇ス?」


念のため、頭文字と最後の文字以外はモザイクしておく。


すると、京佳と共に気まずく恥ずかしい時間が

経過していった。


8:11


俺たちは京佳の家により、学校へ向かいながら、昨日の京佳が倒れた後の事情を説明した。


「ごめん!!勘違いしていたみたいで…」


「誤解が解けたなら、いいけど…」


うん。みなさん。やっぱり、もう帰りたいです。

今日、土曜日でいいじゃないですか?


木曜日だから、学校行けって、言わずにさ。


で、なんか隣ですごくなく喋っているのですけど…


長い付き合いだから、無関心で全く聞いてなくてもちゃんとした返しが、勝手にできているという謎の症状が出ている。


俺はいつも通りに高校の奥にある山を見ながら、京佳に構ってあげていた。


一応、みなさんに訂正です。

話しを聞いているときもあるので、ご安心ください。


え?全部聞いてあげろって?

嫌だよー。話し長いし、毎回の返事に頭を使うなんて疲れるー。


でもしろって、言うんでしょ?

なら、疲れるまではちゃんと話しを聞くから許してー。


俺は京佳の話しを聞き始めた。


「でさー、でさー。真香ちゃんが…」


はいはい、まな………


おい。あの山の上に一瞬、巨大な虎らしき動物がいたような…


その後、俺は途中、全く聞いていなかったが、ちゃんと返事をした。 


16:24


放課後、帰宅部であるが、京佳の女子バスケが終わるまで待っている俺は京佳が来るまで昇降口辺りで待っていた。


「お待たせ!」


相変わらずの大声でお元気ですね。


心の住人よ。かっこよく言えって、いうな!

今日の朝、俺は頑張ったからな?


だから、もういいだろぉ!!


あ、はい。強いですね。その脅し。

黒歴史を言い続けるは強すぎる。


「今さっき、きたところだよ。」


どうだ!できる限りのイケボでいったぞ!


え?かっこよくないだと!?酷いって!

頑張ったのにぃ〜。


「う、うん。行こ。」


ん?赤くなってる?よし。これで恥ずかしいは蔓延した。


な、なら、いいだろう。

イケボを頑張ったかいがあったぜ!


だから、言えって、言っただろ?て言うなー!


俺は心の住人と戦いながら、高校を出たのであった。


16:34


俺たちがそれぞれの家に帰っていると、やつは姿を現した。


俺は山の方を向くと、山の上に巨大な虎がいた。


あれは俺が朝見たやつと同じ…


俺は周囲の人を確認すると、気づいている人もいた。


おそらくこれはブラックストーカーのときとは

違う。


この町にいる人全員に見えるはず…


なら、退治できる期間は今日から1週間…


俺は京佳の肩をポンポンと叩き、厄災が山の上にいることを教えた。


「京佳…あれは虎神だ。」

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